スター選手が獄中自殺。婚約者にトンデモない大金が入るカラクリとは…

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 元アメリカンフットボール選手のアーロン・ヘルナンデス(享年27歳)が獄中自殺し、彼が残した遺書がマスコミに出回ったことで波紋を呼んでいます。

◆契約金45億円のスーパースター殺人罪で逮捕

 ヘルナンデスは5度のNFLチャンピオンに輝く人気アメフト・チーム「ニューイングランド・ペイトリオッツ」で2010年から活躍。3年目の2012年には同チームと5年契約を交わし、契約金4000万ドル(約45億円)を獲得したスター選手でした。

 しかし『Yahoo Sports』によると、翌2013年に婚約者の妹の恋人を殺害した容疑で逮捕されると、第一級殺人罪で終身刑を言い渡され獄中生活に。また、ギャングとのつながりや過去にも2人殺していると容疑をかけられ、「凶悪犯」のレッテルを貼られてしまったのです。

 あれから4年――。切れ者弁護士を雇って今も無罪を主張しているというのはチラホラと報道されていましたが、チームから見放され獄中生活を送っている元アメフト選手の存在など、世間からはとっくに忘れ去られていました。

 そんな中、4月19日に飛び込んできた「ヘルナンデス獄中自殺」の速報。その数日前には過去の2人の殺害容疑は無罪判決を言い渡されていただけに、なぜ今、死ななければならなかったのか? 謎が浮かび上がってきました。

◆愛する婚約者に大金を遺すための自殺か?

 そこで注目されているのが、彼が遺した3通の遺書。婚約者、娘、獄中の彼氏にそれぞれ宛てたメッセージでした。

 婚約者に宛てた遺書を公開した『TMZ』は、自殺の理由を「愛する婚約者に大金を遺すためだった」と推測。その根拠は遺書の最後に「お前はリッチだ」と記されていたためでした。

 実はヘルナンデス、2013年に逮捕されると2時間後には所属チームの「ニューイングランド・ペイトリオッツ」から解雇処分を受け、その前年に契約した5年分の契約金、4000万ドルを全て受け取っていないのだとか。

 彼が逮捕され、同チームが本拠地を置くマサチューセッツの州法では、控訴中に容疑者が死亡した場合は「無実のまま亡くなった」とされ、チームは未払い分の契約金を遺産受取人である婚約者に支払わなければならないようなのです。

 実際、5月9日には同州の裁判官によってヘルナンデスの殺人容疑は無効とされ、メディア各紙は「数千万ドル(数億円)の金が婚約者に支払われることになるだろう」と伝えています。

◆3通目の遺書で暴かれたスターのセクシュアリティ

 さらに『ニューズウィーク Newsweek』では、3通目の遺書がヘルナンデスの獄中彼氏に宛てたものだったことに注目し、彼が以前からバイセクシャルであったことを暴露しています。

 同誌は「ヘルナンデスが妻や娘たちにだけでなく、高校時代から関係が続くボーイフレンドにも大金を残している」ようだという関係者の証言を掲載。また、2013年の殺人事件は「被害者にバイセクシャルであることを知られてしまったために起こったのではないか」と書いています。

 残念ながらLGBTへの理解が広がるアメリカでも、マッチョな男子スポーツ界では今も同性愛者やバイセクシャルが肩身のせまい思いをしているのが現状のよう。

 3通目の遺書の内容は明らかになっていませんが、もしかしたら彼は婚約者や娘たち、長年のボーイフレンドのことを守りたい一心で空回りしてしまった哀しいスポーツ選手だったのかもしれません。とはいえ、殺傷事件を起こすのは論外ですけれど……。

Source:「Yahoo Sports」https://sports.yahoo.com/news/information-emerges-hernandez-suicide-172022474.html

「TMZ」http://www.tmz.com/2017/05/05/aaron-hernandez-suicide-note-to-fiancee-released-youre-rich/

「Newsweek」http://www.newsweek.com/aaron-hernandez-hidden-sexuality-murder-police-587879

<TEXT/アメリカ在住・橘エコ>