初任給が全般的に上昇傾向にある。初任給の使いみちで最も多かったのは「貯蓄」で、その平均額は5万8,627円だった。

 厚生労働省が公表した「平成28年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況」(調査時期平成28年7月)によると、平成28年の高卒以上の初任給は全ての学歴で前年を上回った。初任給の金額は高校卒が前年比0.2%増の16万1,300円、高専・短大卒が同0.7%増の17万6,900円、大学卒が同0.7%増の20万3,400円、大学院修士課程修了が同1.3%増の23万1,400円だった。

 企業の規模別にみると、大学卒では大企業(常用労働者1,000人以上)が前年比0.8%増の20万6,900円、中企業(同100〜999人)が前年と同じで20万1,000円、小企業(同10〜99人)が同2.2%増の19万9,000円。高校卒では大企業が同0.8%増の16万3,800円、中企業が前年と同じで15万9,600円、小企業が同0.2%減の16万1,200円など。初任給が全般的に上昇傾向にある中、企業規模別ではまちまちの結果となった。

 そんな中、三井ダイレクト損害保険株式会社は3月28日から31日にかけて「新社会人」に関するアンケート調査を実施し、その結果を4月24日に発表した。調査対象は4月に新社会人になった18歳から29歳の車を運転する男女300名。

 初任給をどのように使うのかを複数回答で聞いたところ、最も多かったのは「貯蓄」の53.7%で、前年の2位から1位となった。貯蓄額の平均は5万8,627円だった。次いで多かったのが前年トップの「親にプレゼントを購入」(50.0%)で、以下、「外食」(23.0%)、「仕事用の品(スーツ、靴、カバンなど)の購入」(17.7%)、「旅行」(9.7%)が続いた。

 自分自身へ投資したいものについて複数回答で聞くと、最も多かったのは「貯蓄」の42.7%で、「レジャー、旅行」(35.7%)、「カバン」(26.3%)、「化粧品」(24.7%)、「スマホ・タブレット端末」(24.3%)が続いた。

 貯蓄に励む堅実派をはじめとして、新社会人たちは初任給をそれぞれの思いで使い道を決めていることがうかがえる結果となった。

サイトウ イサム[著]、加藤 秀行[著]