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ゴールデンウィークも終わってしまいましたが、次は夏休みの計画でしょうか。筆者も夏休みにグアムに行こうと宿泊予約検索サイトを色々調べていますが、難しいのが「どの宿泊予約サイトを使うのがお得なのか」という点です。

そんな中、「最低価格保証」や「ベストレート保証」という文字を見つけました。

「最低価格保証」の内容を見ると、「そこの予約サイトで予約するのが一番安く予約できますよ」ということで、「もし、他社サイトで更に安く予約できる場合は差額を支払います」という場合が多いです。中には「差額の2倍払います」という太っ腹なサイトもありますね。

最低価格を保証してくれるなら、そこで予約するのが一番安いだろうと思ってしまいます。しかし、実際は最低価格ではないケースも多いのです。そのからくりを紹介しましょう。

最低価格保証の罠 その1

最低価格保証は、同じ日付(チェックイン・チェックアウト)、同じホテルや旅館、同じ部屋タイプ、同じ人数で比較しなければなりません。日付や人数などで金額は変わってきますので、当然の条件です。

しかし、さまざまな宿泊予約サイトで検索してもらうとわかるのですが、実際は、どの予約サイトもほぼ同じ金額になることが多いです。例えば、楽天トラベル、じゃらんnet、エクスペディアで「ウェスティンホテル東京」「2017年6月3日で1泊」「デラックス ツイン」「大人2人」で比較してみました。

楽天トラベルとじゃらんnetが5万36円(税込)、エクスペディアが5万37円(税込)です。

つまり、どの予約サイトでもほぼ同じ価格になっているため、最低価格保証と大きく書けるということです。

最低価格保証の罠 その2

「同じ条件で比較する」とありますが、これは通貨も同じでなければなりません。例えば、楽天トラベルでグアムのホテルを検索すると、米ドルでの表記となります。

もし、日本円換算で楽天トラベルが最安値だとしても、最低価格保証を謳っているエクスペディアでは差額返金の対象外となります。

最低価格保証の罠 その3

宿泊予約サイトによってはログインが必要な場合があります。例えば、エクスペディアにログインすると、宿泊施設によっては会員価格が表示される場合があるのですが、この会員価格を他の最低価格保証を謳っているサイトに連絡しても返金の対象外となります。

最低価格保証とは、会員登録せずに誰でも見られる状態での比較が必要となるため、クーポンなどを使った割引後の金額も返金対象外です。

最低価格保証の罠 その4

宿泊予約サイトはポイントを付与するサイトが多いです。最低価格保証の価格には、当然ですがポイント分は考慮されません。

最低価格保証の罠 その5

最後に、先入観です。最低価格保証やベストレート保証というキーワードを見つけると、そこで比較を終えてしまいます。そして、次からは比較せずにそのサイトを検索して使ってしまいますね。

最低価格保証の条件には、24時間以内に他社サイトで見つけた場合というような時間制限もありますので、後で安い予約サイトを見つけても対象外ということもあります。

従って、最低価格保証やベストレート保証とあっても、そのまま他のサイトも検索するようにしましょう。宿泊予約サイトはユーザー登録できる場合はユーザー登録し、ログインした状態で検索します。これで、会員特別価格も確認することが可能です。

ほぼ金額が同じであれば、クーポンなどの割引があるかどうかを調べましょう。割引がない場合は、ポイント付与率の勝負となります。

楽天トラベルの海外ホテルは5%ポイント、Yahoo!トラベルプラン(国内宿泊)は最低5%のポイント、第73回で紹介したように、Mastercard保有者であればエクスペディアでさらに9%オフ。

宿泊施設の金額はそれなりに高額ですから、同じ価格であっても、5%のポイントなどで、数千円から数万円の違いが出ることもありますよ。