大躍進を遂げた三原舞依【写真:Getty Images】

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抱き続ける「天才少女」への思い、急成長で生じた変化…ISU公式サイトインタビュー

 今季、女子フィギュアスケート界で大躍進を遂げたのが三原舞依(神戸ポートアイランドク)だ。2月の四大陸選手権で日本人4人目の合計200点超えを果たし、国際大会初優勝。4月の世界国別対抗戦ではフリー日本歴代最高得点をマークし、充実のシーズンとなった。今季限りで引退した浅田真央に次ぐ次世代のエースとして期待される17歳だが、その浅田の憧れを明かし、代名詞でもあったトリプルアクセル挑戦に意欲を見せている。国際スケート連盟(ISU)の公式サイトが報じた。

 ISU公式サイトはこのほど、世界でも注目を集めた日本の17歳にインタビューを敢行。目覚ましい成長を見せた今季について「今季は様々なことに挑戦することができたので、これまでで最も楽しめて、幸せなシーズンでした」などと振り返っていたが、これまでの競技人生についても遡っている。

 フィギュアが高い人気を誇る日本で今季、世界大会でメダルを獲得したことによる生活に変化について、三原は「特段、何かが変わったとは思いません」と答えた一方で、こうも語った。

「ただ、大会の後には学校の友達がお祝いの言葉を伝えてくれて、それがとてもうれしいです。サインや、写真を一緒に撮ろう、とも言われますね。写真を撮っている時は『あぁ、これが浅田真央さんや他の素晴らしいスケーターの方たちが毎日、経験していることなんだ!』と思わずにはいられないですね」

 普段は現役高校生という素顔を覗かせつつ、浅田について言及。これを受け、浅田がスケートを始めた理由かと問われると「はい。テレビで彼女が滑っているのを見て、私もスケートがしたいと思い、レッスンに参加しました」と答えた。

浅田の代名詞、3回転半挑戦に前向き「そのためにはもっと打ち込まないと」

 天才少女と呼ばれた浅田の影響を受け、小2からスケートを始めた三原は「レッスンを始めてから、小さな大会に出場しました。それから、アスリートを目指すようになりましたね。それから競技者を目指すようになった」と回顧。「始めた頃から、スケートもトレーニングも、滑ることが楽しいから続けてきました。ジュニアグランプリに初めて出場した時、浅田さんたちと似た経験ができたんだ、と実感しました」と浅田の名前を挙げ、国際大会で手応えを掴んだきっかけを振り返っている。

 さらに、フィギュア大会の一番の魅力について「大会では、応援してくれる観客に囲まれ、一度氷上に踏み出せば、思いのままに滑ることができます。なんて素晴らしいスポーツなんでしょう!」とリンクを舞う面白さを明かしている。

 お気に入りの要素は「ジャンプが一番ですね。ルッツも好きです」という三原は、憧れの浅田のようにトリプルアクセルに挑戦したいか問われると、前向きな思いを明かしている。

「とてもトライしてみたいのですが、トリプルアクセルには筋力やスタミナが必要です。そのためにはもっと打ち込んでいかないといけませんね」

 浅田の代名詞をこなすためにも、さらなるパワーアップを誓った17歳。来季は浅田も戦った五輪も控え、同じ舞台に立つためにも2枠しかない出場枠の確保を目指す。