『聖剣伝説 LEGEND OF MANA』や『マジカルバケーション』など、コンシューマーで良質なRPGを手がけてきた亀岡慎一さん(ブラウニーズ)が総監督&キャラクターグラフィックを務めるスマホ用新作を遊んでみました。

この独特なタッチのキャラクターイラストを見ると、往年のゲーマーとしてはグッときちゃいますね!


© DMM.com POWERCHORD STUDIO / BROWNIES 以下、同じ

基本プレイ無料のアプリが多い中、1,200円の有料アプリとしてリリースされた『EGGLIA 〜赤いぼうしの伝説〜』(以下、エグリア)は、果たして「買い」なのか?

自分が遊んで気になったポイントを紹介していきます!


主人公はワル!?導入がうまくて、先が気になるストーリー

プレイヤーの分身となる主人公は、残虐な鬼であるレッドキャップの少年です。

絵本のようなグラフィックでありながら、意外とシビアな設定というギャップに興味をひかれました。


戦いが好きで、かつて世界で暴れていたレッドキャップだけに、ゲーム中でも主人公に出会ったキャラは驚きや恐怖の表情を見せます。悲しい……。



でも、大丈夫!主人公はゲーム開始時に2本のツノを折ってしまい、本来の戦意や凶暴さを失っているからです。

そんな主人公が出会ったのは、エグリアの世界を復活させることを目指すエルフの少女のロビン。


エグリアの世界は、かつてオーガに襲われるという災厄に見舞われ、滅亡寸前に。その危機を避けるため、魔導士クフはエグリアの大地は無数の卵(ニーベルエッグ)に封じ込めたのでした。

ニーベルエッグを使い、世界を広げることを夢見ていたロビンですが、彼女に卵は割れませんでした。そんな中で出会った主人公は、その卵を割れる貴重な存在だったのです。

こうして、主人公はロビンとともに小さな街を発展させながら、世界を広げるための冒険に出ることに。



少年少女の冒険物語という王道ストーリーを主軸にしながらも、「ツノが折れた残虐な鬼」「なぜか世界に残されていた少女」など、気になる伏線がちらほら。


コンシューマーゲーム感覚で、がっつりとストーリーを楽しみたい人との相性がいいゲームだと思います。

▼エリアの探索は、ダイスを振って進む「すごろく」タイプ。自分が動き終わると敵も動く、ターン制のRPGです。




ストーリーよりもハマる!キャラの描写が生き生きとしていて、心が温かくなる!!

メインストーリーもおもしろいのですが、個人的にはそれより何より「キャラクター描写」の素晴らしさにはまりました!

亀岡慎一さんの過去作品でも特徴的なセリフ回しは高評価されていますが、それは『エグリア』でも健在。


思わず真似をしたくなる特徴的な言い回しや、キャラ同士の掛け合いが多く、イベントシーンを見ながらついついほっこりしてしまいます。


グラフィックの暖かみと同様、登場人物たちの性格や描写も童話や絵本に近くて、とても安心ができるんですよね。

▼主人公を受け入れてくれる、エルフの少女・ロビン。



▼ロビンと行動をともにするフェアリのマリーちゃん。ちょっと口が悪いけど、彼女がいると場が盛り上がります!



▼ブラウニーのブラウン。ちょっとキザですが、決まりきらない三枚目タイプ。でも、兄貴分として頼りになるんですよね。



▼個人的にイチオシのアロエちゃん。種族はそのまんま、アロエです(笑)。少し幼い感じの口調がかわいいのです♪



▼ヴォークスという犬のような種族のジャズー。トラブルメーカーというか、詐欺師というか……でも、憎めないタイプ!



▼双子のグレムリンであるヒルダ&ヨルダ。目標は世界征服で、しゃべり方も少し怖いのですが、ずるさとは無縁で、じつは「いい子」なのがツボ。資金調達のために、街で商売を始めます。





ゲーム中では、こういったキャラクターたちのお願いを聞いたり、プレゼントをわたしたりして、交流を深めることができます。


最初は他人の関係が、少しずつ仲よくなっていき、絆が深まっていくことに。

それに応じて、プレイに役立つお礼をもらえるだけでなく、そのキャラクターの秘密や意外な一面も明かされていきます。



現実でもアニメでも、気になった相手のことって、もっともっと知りたくなるじゃないですか。

『エグリア』はそのへんの描写がうまくて、キャラを好きになる→もっと知りたくなって、ゲームを進めて仲よくなる→イベント内容がおもしろくて、さらにキャラを好きになる……と、ついついゲームを遊び続けちゃうんですよね。

これこそ、キャラ愛の連鎖!止まらない『エグリア』プレイのスパイラル!



キャラへのプレゼントを渡せるのは1日1回なので、もどかしい部分もありますが、自分の場合は毎日の習慣になっちゃいました。

朝起きたら、まずは『エグリア』を起動して街の住民たちに挨拶がてら、プレゼントを渡していくという(笑)。

ついでに言えば、作物や鉱物を収穫するための種まきも、歯磨きのついでにこなしています。



毎日遊んでも飽きないというか、日常生活の延長として街の住民たちに会いたくなるというか。

その世界に住みたくなる、もしくは帰りたくなるような、温かい雰囲気を持った不思議なゲームだと思います。


これで1,200円なら、ゲーム好きは後悔しません!

ストーリーやキャラクターだけでなく、素材を集めて料理を作ったり、精霊を仲間にしたり、住民たちの家を建てたり、自分の家の模様替えをしたりと、いろいろな遊び方ができるゲームです。



種をまいてから収穫までに実時間がかかったり、仲間を冒険に連れて行くためのスタミナ(やる気)が設定されていたりと、いわゆるソシャゲ的な要素もありますが、あまり気にせずに遊べます。

主人公自体にはスタミナがないので、仲間を変えればガンガンと遊び続けれられますからね。


くわえて、買い切りアプリなのでガチャのための課金は不要!てか、そもそもガチャがねえ!

物語を進めれば仲間が増えますし、ゲーム内アイテムを集めることでなんでもできます。

個人的にはRPGというより、住民たちとのコミュニケーションゲームとして楽しんでいますが、ちゃんとバトルやキャラ育成も楽しめるので、ご安心ください!


多くの家庭用ゲームを手がけてきた亀岡慎一さん(ブラウニーズ)が作っているだけに、本当にコンシューマーゲームに近い感じですね。

300円くらいのガチャを数回回す。ファミレスでディナーを食べる。吉野家で牛丼大盛り(550円)を2杯食う。

1,200円あれば何をするのかは人それぞれですが、『エグリア』に使った1,200円は、きっと遊んだ人の心に何かを残してくれます。主に癒しの方向で!

▼冒険で頼りになる精霊たちも、いろいろな話を聞かせてくれます!



優しい気持ちになりたい人は、エグリアの世界の住民たちと、まったりしたひと時を過ごしてみてはいかがでしょうか?