決定機を生かせなかった浦和戦。瀬川が救世主となるには、やはり得点やアシストなど数字が必須だ。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 大宮はJ1・10節を終えて、1勝1分8敗の勝点4で最下位。10日のルヴァンカップで複数ゴールを記録(3-4で敗戦)したが、リーグ戦では3得点(3節・磐田戦での清水慎太郎、7節・清水戦での江坂任、9節・浦和戦での茨田陽生の各1点ずつ)と決定力不足が解消したとは言い難い。
 
 そんななかで“救世主”となり得るのが瀬川祐輔ではないだろうか。今季はここまで公式戦5試合・1得点(リーグ戦4試合・0得点、ルヴァンカップ1試合・1得点)と、決して満足のいく数字を残してはいない。
 
 ただ、昨季は群馬で42試合・13得点・12アシストとポテンシャルに疑いはない。また、9節・浦和戦ではゴールこそ奪えなかったが多くのチャンスを作り出していた。先輩の江坂任のように、J1初挑戦で飛躍できるか。クラブハウスで突撃取材し、現状について語ってもらった。
 
――◆――◆――
 
――監督と話し込んでいるようでしたが、どんな内容を?
 
 守備でのプレッシャーの掛け方ですね。あとは攻撃の部分を少し。隠すような大きな話ではありませんよ(笑)。
 
――今季の状況をどう考えていますか?
 
 もちろん、いい気分ではありませんね。ただ、昨季も群馬で残留争いを経験していますから。「なんとかしなければ」と強く想いますが、慌てふためいてはいません。
 
 それにJ1で戦うのは今季が自身初。まずは、とにかくチームのために全力でプレーすること。加えて、個人としても他のチームにインパクトを与えるくらいの結果を出したい。そうすれば、自然と降格圏からは脱出できるはずです。
 
 アタックの選手ですから、得点やアシストなど数字を意識したい。厳しい状況ですが、「つらいな」と思っていても仕方ありませんから。切り替えて頑張るだけです。
 
――得点はリーグ最下位ですが、チャンスは作れている。それは希望と言ってもいい。
 
 そうですね。ただ、10節・札幌戦は決定機と呼べるのは2、3回しかなかったんじゃないでしょうか。“さいたまダービー”で浦和を破って、張り詰めていた緊張感が少し緩んでしまった故のスコアと内容だったかな、と。
 
 浦和戦は引いて、引いて、相手のミスを誘って、数少ないチャンスを決め切るという狙いで戦っていました。札幌はどちらかと言えば「主導権を握れる相手」と考えてゲームに入っていた節もあります。
 
――対戦相手によって展開が変わりますが、同時にテンションにも変化があった?
 
 結果として支配率で上回りました(53.9パーセント、試合開始からの15分間と終了間際の15分間は60パーセントを超えた)が、ゴールを脅かした数は札幌のほうが多かった。迫力も向こうのほうがあったかな。
 
 大事なのはメンタル面。目の前の相手に絶対に負けない、前節で会心のゲームをしようと驕らない。戦う気持ちをしっかりと持って、今節・仙台戦に臨みたいです。
 
取材・文:古田土恵介(サッカーダイジェスト編集部)