北朝鮮の朝鮮人民軍は昨年12月初めから、毎年恒例の冬季訓練を行っていた。訓練終了と同時に外出および休暇禁止令も解除されるはずだったが、訓練終了後になぜか延長された。その理由を巡り、様々な憶測が飛び交っている。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。

朝鮮人民軍は昨年12月1日から冬季訓練に入った。今年3月末に終わる予定だったが、朝鮮半島を取り巻く情勢の緊張に伴い延長され、朝鮮人民軍の創建記念日(4月25日)に行われた砲撃訓練をもってようやく終了した。

訓練期間中は、一般の兵士はもちろん、指揮官も一切の外出と休暇が禁止されている。

彼らにとって、4カ月ぶりの休暇は何よりも待ち遠しいものだ。

ところが、朝鮮労働党の中央軍事委員会は訓練が終了した翌日の先月26日、5月末まで外出および休暇を禁じるとの命令を出した。それも大隊級の軍事機密という扱いだ。国家的行事が集中している4月さえ終われば、情勢の緊張は緩和に向かい、外出できると楽しみにしていた兵士も指揮官もうなだれているという。

この外出および休暇禁止令の延長を巡り、朝鮮人民軍の内部では様々な憶測が飛び交っている。

核実験は、国家的記念日が集中している4月に行われるだろうと見る人が多かった。しかしそうならなかったため、5月にやるのではとの声が上がっている。

一部の指揮官の間では、農村支援戦闘への動員のために休暇と外出を禁止したのではないか、との見方も浮上している。農村支援戦闘では、田植えや種まきのために多くの兵士が協同農場に動員される。さらに今年は、肥料が不足し、高校生が腐植土を作る作業に動員されているほどなので、より多くの人手が必要ということだ。

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しかし、「農村支援くらいのことで中央軍事委員会が秘密命令を出す理由はない」といぶかる声が根強いという。