11日、韓国メディアによると、韓国の文在寅政権で国家情報院長に指名された徐薫氏の会見の様子に、韓国国民が7年前のある出来事を連想し憤りを覚えているという。写真はオバマ米前大統領のポスター。

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2017年5月11日、韓国・クキニュースによると、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権で国家情報院(国情院)長に指名された徐薫(ソ・フン)氏の会見の様子に、韓国国民が7年前のある出来事を連想し憤りを覚えているという。

徐氏は新大統領から指名を受けた10日、大統領府で行われた記者会見で「これまで多くの政府が試みるも成し遂げられなかった国情院による政治介入の根絶を実現」するには「これが最後の機会だと思う」とし、健全な国情院の実現に意欲をみせた。しかしこれを受けた記者団からの質問は意外にも少なかったという。徐氏は「今は国情院長の候補者だが、候補者の肩書がなくなれば皆さんの前に立つ機会はないだろう」と遠回しに質問を促したがついに追加の質問は出ず、「それでも興味がないのであれば終わりにしましょうか」として会見を終えた。

この様子が報じられると、韓国のネット掲示板などには取材陣に対する批判のコメントが相次いだ。その中で一部のネットユーザーが言及したのが、2010年、ソウルで開かれたG20サミットでの米国のオバマ大統領(当時)の会見だ。この時、中国国営放送の記者が「アジアを代表して質問したい」としたのに対し、オバマ氏は「最後の質問は(開催国の)韓国の記者に」と返答、しかし韓国の記者は誰も質問せず、せっかく与えられた機会を無にしてしまったのだ。オバマ氏はなお「韓国語での質問なら通訳が要りますね」と配慮をみせたが、やはり質問は出ず、当時国民から非難の声が上がった。

この時の「恥辱」を思い出させるかのような今回の事態に、韓国のネットユーザーは2000件を超えるコメントを寄せており、「オバマさんの時のことは、本当に世界的な国の恥だった。質問一つできない韓国の記者も、言葉に詰まった朴槿恵(パク・クネ前大統領)もね」「記者って質問するのが仕事じゃないの?それもできない人間がなぜ会見に行くの?」「韓国の記者は実に情けない。いっそ記者も海外からスカウトしよう。海外には優秀な記者がたくさんいるよ」と痛烈な批判の声が並ぶ。

また一部では、国民との疎通を重視しなかった李明博(イ・ミョンバク)・朴槿恵政権の9年間がこうした「質問しない・できない取材陣」をつくり出したとの指摘もあり、「やはり染み付いた習慣というものは恐ろしい」「それなりにいい記者は、朴槿恵がクビにしてきたんだね」「朴槿恵政権の間、記者たちは質疑応答のやり方を忘れてしまったようだ」といったコメントもあった。(翻訳・編集/吉金)