<日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯 2日目◇12日◇かねひで喜瀬カントリークラブ(7,217ヤード・パー72)>
偉業達成は確かに目の前にあった。5オーバーの122位タイからスタートした尾崎将司は3バーディ・2ボギーの“71”と、2年前の「日本プロ日清カップ」第2ラウンド(69)以来のアンダーパーを記録するも、年齢以下のスコアで回るエージシュート達成はあと1打のところで逃した。最終18番パー5をパー以下で上がれば達成だったが、6メートルから3パットのボギーを喫しあと一歩届かなかった。
ツアー史上初のエージシュートを達成、花束を受け取るジャンボ
強風と暑さとアップダウンの激しいコースに並みいるプロが苦しむ中、70歳が粘りのプレーを見せた。スタートからスコアカード通りのプレーを続けると9番のパー5で3打目を50センチにつけてバーディを先行させた。難関の13番パー4はボギーとしたものの、16番パー4ではセカンドを1メートルにつけてバーディ。17番パー3はフェードボールで1メートルにつけると、これを沈めてこの日2アンダーとした。
最終18番パー5もピン手前6メートルに3オン。2パットでいけばエージシュートという状況で誰もが偉業達成を確信した。しかし、ファーストパットを1メートルショートすると、そのまま打ったパーパットはカップに蹴られてまさかのボギー。「まぁ、“70”でエージシュートってのもピンとこないよな。18番はティショット、セカンド、サードと良い球、良い球、良い球で行ってボギーになるんだからゴルフってのは不思議なもんだね」と淡々と語ったが、ホールアウト後の表情には少しの悔しさも見えた。
それでも、2013年「つるやオープン」初日“62”以来となる4年ぶりのアンダーパーには「まぁ、たいしたもんだよな」とニヤリ。前日には「ここで3日間回れれば大丈夫だ」とアップダウンのあるコースで戦えていることに肉体面での充実もうかがわせていたが、「こういうゴルフをやっていけば次にはつながると思う」とプレーでも確かな手ごたえを得た。
今週はボールを試打して好感触だったブリヂストンのB330Xを初日スタート直前に近藤共弘から調達して実戦投入。ドライバーもテーラーメイドのグローレFに変更するなど、飛距離へのあくなき探求心も衰えていない。「あと10ヤード飛距離が伸びるようにしたい。そうすればまだ前向きな気持ちが出てくる。ボールはいい感じだけど、ヘッドスピードが出てないわな。(藤本)佳則にしてもキム・キョンテにしてもインパクトの音がちがうからな」とまだまだ納得するところまで来ていないが、語る表情は晴れやかだ。
年初には「今年結果が出なければクラブを置く」と宣言し、今年は覚悟を持ってシーズンに臨んでいる。今季はここまで予選通過こそないものの、昨年9度あった途中棄権はなし。引退どころか、70歳のレジェンドは復活への期待感を大いに感じさせるシーズン序盤を過ごしている。
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