クリープハイプ尾崎世界観は“喘ぎ声で商売”? 作家としてユーモアあふれる最新作2作発表

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 昨年小説家デビューを果たしたクリープハイプの尾崎世界観(vo,g)が、2017年春に最新作2作を発表。更なる注目が集まっている。

尾崎世界観 最新作関連画像(全2枚)

 まずは5月6日に発売された雑誌『ダ・ヴィンチ』6月号に書き下ろしたショートショート(私小説)『エゴサーチねるとん』。尾崎自身と読み取れる主人公が自分のバンド名や名前をツイッターの検索画面に打ち込み、エゴサーチを始める。そこに羅列されているのは、自身の楽曲作品に対し、あまりに衝撃的な批判の数々。悔しい、相手の顔を見てやりたい。ではもし、そのツイートを発信した相手と対面できるとしたら――?

 クリープハイプの歌詞でも、人が心の奥に閉じ込めそうな“本当の本音”を独特の言葉で綴る尾崎ならではユーモアあふれるアイデア満載の物語。既にSNSでも話題になっており、現在『ダ・ヴィンチ』WEBサイトでも読むことが出来る。

 そして、5月24日にはエッセイ『苦汁100%』(文藝春秋刊)を発売。怒涛のバンド活動を続ける彼の喜怒哀楽に満ちた日常をユーモアたっぷり赤裸々に綴った日記として、尾崎世界観の“世界観”を堪能出来る1冊に。発売に先駆け、本書に掲載されている一部も公開となった。


◎エッセイ『苦汁100%』より

某月某日
テレビに出ると相変わらずネットでは批判が噴き出す。コイツ喘ぎ声だしてるだけだろう。喘ぎ声で商売してるって凄い世界観だな。こんなようなことを書かれていた。よっぽど燗にさわるんだろう。(ポンポン。癇に障る音。)


某月某日
いつも通っているあの本屋へ。「祐介」がどこに置かれているかの確認へ。前は3冊、サブカルコーナーにぽつんと置かれていた。でも、テレビや雑誌で何度か取り上げて貰った今なら、きっと。そう信じて見たけれど無い。文芸のコーナーに置いていない。サブカルコーナーを見てみると前よりも増えている。おまけに奥の人気の無い音楽書籍コーナーにも追加で大量に並んでいて、絶対に文芸と認めないという書店の意地を感じた。ドラフトで、巨人に行きたいのにオリックスに指名されたら、こんな気持ちになるのかなぁと思った。

某月某日
ライブ本番、今日もアナウンスで冒頭から盛り上がる。細かいミスも気にならない。嫌、本当は気になったけれど、それ以上に良い空気が流れている。お客さんが楽しそうで、そこに答えが見えているから安心出来る。今日も男子が多い。嬉しくなって、「男子」「男性」「男の人」「オス」「メスじゃない方」と完全に贔屓したコールアンドレスポンスをした。それに対する圧倒的な数の女子からの批判。「女子もやって」という声に対して「だって女子は、ヤッたら終わっちゃうじゃないか」と言ったらもの凄く変な空気になった。

某月某日
夜は皆と飲んでホテルへ。
風呂にも入らず、就寝♪就寝♪(あのCMの救心♪救心♪のイメージで)

◎書籍情報
雑誌『ダ・ヴィンチ』6月号
2017/05/06 PUBLISH
「男を、読む。」特集
ダ・ヴィンチWEBにも掲載中:http://bit.ly/2q9TivJ

エッセイ『苦汁100%』
2017/05/24 PUBLISH
文藝春秋刊