デンマーク・コペンハーゲンにあるモスクで、内壁を塗る男性(2014年6月19日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】デンマークのモスクで行われた礼拝で、イスラム教の指導者がユダヤ人の殺害を呼び掛ける説法を行ったとして、同国のユダヤ人団体が警察に捜査を要求していることが11日、明らかになった。

 問題の説法はイスラム教の指導者、ムンディル・アブドラ(Mundhir Abdallah)氏が3月31日、デンマークの首都コペンハーゲン(Copenhagen)郊外の労働者が多く住むノアブロ(Norrebro)地区にあるモスク「マスジッド・ファルーク(Masjid Al-Faruq)」で行った。このモスクは以前、イスラム過激派とつながりがあると報じられている。

 アブドラ氏は預言者ムハンマドの言行録「ハディース」を引用し、ユダヤ人に対して立ち上がるようイスラム教徒に呼び掛けたとされる。

 米国に拠点を置く中東報道研究機関(MEMRI)が提供したアラビア語の記録によると、ユーチューブ(YouTube)に投稿された動画の中でアブドラ氏は、「イスラム教徒がユダヤ人と戦い、彼らを殺すまで、最後の審判の日は訪れない」と語っている。

 デンマークのユダヤ人団体代表、ダン・ローゼンバーグ・アスムッセン(Dan Rosenberg Asmussen)氏は、人種的な憎悪をあおった疑いで捜査を開始するよう警察当局に要求。現地紙ポリティケン(Politiken)に対し、「弱く影響されやすい人たちが、このような説法をユダヤ人への暴力やテロを促すものだと解釈してしまうことを懸念している」と述べた。

 アブドラ氏の発言をめぐっては、インガー・ストイベア(Inger Stojberg)移民・統合・住宅相が「おぞましく、反民主的で憎むべきもの」と非難している。

 アブドラ氏、およびユダヤ人団体からのコメントは得られていない。
【翻訳編集】AFPBB News