バラエティ番組やドラマを見ていると、出演者が失敗をして恥をかいてしまうシーンや、それを笑われるようなシーンに遭遇することがあります。このようなシーンを見て何か不快な気持ちを感じたことはありませんか? それは「共感性羞恥」と呼ばれる現象のようです。ここでは「共感性羞恥」の正体について迫ります。

他人の失敗等を共感し過ぎてしまうのが「共感性羞恥」

テレビ番組に関わらず、他人が恥をかく場面、叱責される場面、非難される場面、笑われる場面などを見ることで、まるでそれが自分のことのように思えて動揺してしまう現象のことを「共感性羞恥」と呼びます。以前テレビでこの「共感性羞恥」が特集されていたようですが、そのときに公開されていたアンケートによれば、10人に1人が「共感性羞恥」を体験しているとのこと。ちなみに海外でもこの現象についての研究が行われていて、この現象は日本人特有のものということではありません。

テレビで芸人がすべるシーン、最近だと運動能力のなさを笑う特番、無茶振りをされてしらけたりする場面、会社で同僚が怒られているシーン、友人が陰口を言われているシーン、映画やドラマのいじめのシーンなど、日常の色々な場面に共感性羞恥となるシーンが潜んでいます。

共感性羞恥になりやすい人なりにくい人

共感性羞恥は、他人が笑われたり叱責されたりしている場面を見て、自分が同じような状態になった時に反応する脳の部分が、他人事でも反応することによって起こると考えられています。そのため、誰にでも共感性羞恥は起こりえます。しかし感受性の違いや、共感力・同情心の強さの違いによって、共感性羞恥となりやすい人もいれば、なりにくい人もいるようです。

共感性羞恥が起こりやすい人は他人のことは他人のことと割り切ることが苦手で、人の痛みを自分の痛みとして受け止められる優しい人です。しかし、辛くなる場面が多すぎるのも日常生活を楽しめず困ってしまいますよね。ある程度、物事を客観視するトレーニングや割り切る姿勢も大切です。共感性羞恥について、「起こさないようにする」具体的な解決法は今の所見つかっていません。しかし、人は誰しも弱さや苦手なこと、傷つくことがあり、それを他人に投影された時、心が痛むというのは自分の成長にも、自分を知ることにも役立つことと言えそうです。


writer:サプリ編集部