セブン銀、銀行口座使わず企業から個人へ送金可能な新決済サービス

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 セブン銀行は11日、銀行口座を経由せずに企業から個人宛に送金できる「現金受取サービス」を、来春めどに開始すると発表した。セブンイレブンのレジもしくは、セブン銀行ATMを利用して受け取る。企業と個人のニーズに対応した、新たな決済サービスとなる。

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 銀行口座を使わずに企業から個人へ送金できるサービスは日本初になるという。全国に2万3,000台を超えるセブン銀行ATMで、原則24時間365日受け取りが可能だ。

 今回のサービスでは、紙幣はセブン銀行ATMで受け取り、千円未満はセブン銀行ATMでのnanacoチャージ、またはセブンイレブンのレジで受け取れる。企業からメール等で送られる番号を、セブン銀行ATMに入力して手続きを行う。nanacoを利用していない人でも利用可能だ。導入先企業や提供内容などの詳細は今後発表する予定としている。

 企業から個人への送金需要は以前にも増して高まっている。セブン銀行が想定する場面は、ネット通販で購入した商品の返品時の返金や、シェアリングサービスの報酬支払のほか、中古品売却代金やキャンペーン・懸賞金の受取など多岐に渡る。

 送金の際には、銀行口座を連絡するというやり取りが発生し、企業・個人ともに負担があった。また銀行口座などの個人情報を企業側に知らせることに不安を感じる顧客には現金書留で対応する場合もある。企業側の負担する送金手数料などの詳細は現時点では不明だが、銀行送金よりも手数料が安いとなれば、今後決済手段として拡大する可能性もある。また、少額送金がしやすくなり企業のキャンペーンなど幅も広がりそうだ。

 決済手段は技術の進歩とともに拡大する一方だ。銀行送金やクレジット決済、携帯を利用した支払方法などはすべて、最終的には銀行口座と紐付けされている。現金書留やプリペイド式の電子マネーなど、銀行口座不要の決済方法として新たな市場の創出となるかもしれない。

 ATMの数が多いことは強みでもある。ゆうちょ銀行では約2万6,300台、みずほ銀行が自行で保有するのは約1,800台だ。大手銀行にはない全国規模のネットワークはセブン銀行の新サービスの普及を支える屋台骨となる。