ベネズエラ・カラカスで、機動隊と衝突する反政府デモ隊(2017年5月10日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】ベネズエラで、ニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領の退陣を求めるデモ隊が排泄物の入った瓶を機動隊に投げつけたことについて、政府高官は「化学兵器」を使っていると非難した。

 首都カラカス(Caracas)では数週間にわたって反政府デモが続き、連日のように警官隊と衝突している。こうした中、デモ隊の一部が糞(ふん)便を詰めた「糞便瓶」を火炎瓶の代わりに投げ、話題を呼んでいる。

 火炎瓶(モロトフカクテル)と幼児語のうんち(プープー)をもじって「プープートフ爆弾」とデモ隊が呼ぶこの攻撃について、マリアリ・バルデス(Marielys Valdez)司法監察官は10日、国営テレビで「あれは生化学兵器だ」と述べた。

「生化学兵器の使用は完全に犯罪に分類され、厳罰の対象だ」とバルデス氏は語り、さらに「化学兵器の使用は重大な結果を招く。今回の場合は人や動物の糞便を指すが、水と混ざり、深刻な汚染を引き起こす」と指摘。病気の原因にもなると批判した。

 当局によると、4月1日から続く一連の反政府デモと機動隊の衝突ではこれまでに38人が死亡した。デモの参加者らは、ベネズエラが経済危機に見舞われ食料不足に陥ったのは左派のマドゥロ大統領の失政が原因だと非難。大統領はデモ隊を鎮圧して独裁主義を志向しているとして、早期の大統領選実施を求めている。
【翻訳編集】AFPBB News