舞台挨拶をおこなった仮面女子ら

 仮面女子の映画製作プロジェクト『Alice Film Collection』の第11弾作品『いま、ダンスする』の完成披露会が11日に都内で開かれ、仮面女子のメンバーと本作でメガホンを取った梶研吾監督(55)が舞台挨拶をおこない、作品に込めた思いなどを語った。

 『いま、ダンスする』は、全国ヒップホップ大会を目指すダンス好きのある女子高生を中心とした青春ストーリー。大会を目前に、不慮の事故で大けがを負ってしまい出場不能という現実に絶望しながらも、生まれた時から車椅子生活を余儀無くされた一人の少女と出会い、新たな希望を見出していく人々の姿を描く。不慮の事故に合うヒロイン役を神谷えりな(25)、ヒロインの再起のきっかけとなる車椅子の少女役を月野もあ(23)が担当、2人がメインキャストを務める。また神谷演じるヒロインのリハビリを担当する医学療法士役を、柔道家でタレントの篠原信一が務める。

 この日、神谷は「実際過去にあった斜視に重ねて脚本を重ねて書いていただいたこともあって、自分自身も勇気をいただけたし、さらに人に支えられてこうやって生きていくんだなという気持ちがすごくこもった作品です」と改めて自身の境遇と重ね合わせ、作品に深い共感を覚えた様子を語った。

 梶監督は漫画原作者として多くの作品を輩出してきた上に、漫画原作としては著名な小池一夫さんが主宰している「小池塾」において漫画原作講師を務めたこともあり、さらに映像でも監督、監修として多くの作品を手掛けるなど、多岐にわたり作品作りに携わっている。

神谷えりな

 一方では自身も視力に問題を抱えているという自身の境遇から、神谷に同調し深く思い入れを感じたことを明かしながら「そういう意味ではテーマは割とドキュメンタリチックにやれるのではと考えたので、リアルな感じがそのまま出ているのがいいかな、と思っています」と狙いがうまく表現できたと、自身でも映画の出来を評価している様子を語った。

 作品中で難しかった部分として神谷が上げたのは「泣くシーン」。「そんなに好き放題に出せる感情を持ち合わせているわけでもないので…」とその時のことを振り返りながら「気持ちを入れるために、自分の斜視の時のドキュメンタリ映像を一から見直して、改めてその時の感情を出して、涙を流しました」と自身のアピールポイントともに、自身の逆境をうまく生かしたことを振り返った。

 また、月野は「ひねくれた中学生」という役柄に対して、「感情が作品の中で感情が大きく動くので、役を入れ込まないと、感情って映像にした時に伝わらないと思うので、それを見ている人に伝わるように意識しました」と苦労した撮影の様子を語った。

 なお映画披露後には『Alice Film Collection』の第12弾作品『冬の糸』が作られることが決定、主演に仮面女子の窪田美沙、ゲストとして元プロボクサーでタレントの具志堅用高が登場することが発表された。(取材・撮影=桂 伸也)

舞台挨拶をおこなった仮面女子ら 神谷えりな 月野もあ