2歳児を受け止めようとした小学6年生の女の子(出典:http://shanghaiist.com 画像を一部加工しています)

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中国のネチズンたちは今、河南省の小学6年生の女の子に「本当に親切な子。立派だったね」と大きな拍手を贈っている。通りを歩いていたなか、あるアパートの3階の窓から外に向かって体を大きく出している幼い子どもの存在に気付いた少女は瞬時にその下へ走ったのであった。

その転落事故は、河南省ケイ陽市にあるアパートで起きた。2歳の子供が3階の窓から外に転げ落ち、下に停めてあったスクーターに体を強打した後コンクリートの地面に投げ出されたというもので、そこに真っ先に駆け付けたのは近くの小学校に通う6年生の少女であった。

至近から現場を捉えていた監視カメラは、その直前に子供をキャッチしようと大きく腕を広げながら直下に向かってダッシュする少女の姿を捉えており、その一部始終が伝わる動画が『秒拍』に投稿されると話題は大きく拡散し、メディアも彼女の勇気を大きく称えながらそれを伝えている。子供が直前に「ママ」と叫んだことでアパートの下を歩く人々の注意を引いたもよう。「救いたい」という少女の強い気持ちもむなしく子供はスクーターの荷台、続いて体を地面に激しく打ち付けた。

少女は周囲の大人たちに助けを求めることなく、すぐにその子を抱き上げて大怪我をしていないか確認している。関わり合いを持ちたくないという心理から事故の被害者をも無視するよう躾けられることが多い中国だけに、これには「普通はなかなかできない勇気ある行動」「本当に親切な女の子」と微博(ウェイボー/weibo)のユーザーたちも感心しきっている。なお、病院に搬送された子供については奇跡的にも怪我は深刻なものではないことが判明。少女をホッとさせたもようだ。

出典:http://shanghaiist.com 画像を一部加工しています
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)