オランダ・ユトレヒトで海洋浄化プロジェクトについて説明するボヤン・スラットさん(2017年5月11日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】海に浮かぶ大量のプラスチックごみの回収を目指すオランダの若手技術者が11日、プロジェクトの画期的な変更を発表した。これにより、プロジェクトの開始を当初の予定より2年早めることができるという。

 弱冠22歳のボヤン・スラット(Boyan Slat)さんの革新的な計画は、ボトル、ごみ袋、ビーチサンダルなど推定5兆個の海に浮かぶプラスチック片を、海流を利用して集めるというものだ。

 太平洋(Pacific Ocean)の米ハワイ(Hawaii)からカリフォルニア(Californian)州沿岸までの海域に広がる最大のごみだめで初となる上空からの詳細調査など、数年の調査を経て、スラットさんの「海洋浄化」プロジェクトは徹底的に見直された。

 スラットさんは最初の浄化システムの設置を当初計画の2020年ではなく、1年以内に開始したいと望んでいる。また太平洋に浮かぶごみの除去の量や期間についても、当初の見積もりの10年内に42%から、5年内に50%にしたいと考えている。

 ユトレヒト(Utrecht)で計画変更を発表したスラットさんは、要は「プラスチックを捕えるには、プラスチックのように振る舞え」ということだと話し、全長100キロの「V」字バリアを海底に係留させプラスチックを集める当初案を破棄。この一つの大きなバリアを「多数の小さなシステムの一群」に置き換えることを計画しているという。また、このシステム群は海底に係留させるのではなく、風や海流によってプラスチックと一緒にゆっくり動く、全長12メートルの特製アンカーを重りとする。

 システム群には全地球測位システム(GPS)と監視システムが装備され、その位置を運営チームが海域内を航行する船に伝達する。
【翻訳編集】AFPBB News