Microsoftがシアトルで開催中の開発者会議「Build 2017」の中で、クロスプラットフォーム向けのデザインシステム「Fluent Design System」を発表しました。

Fluent Design is Microsoft's new Metro UI for Windows and more - The Verge

https://www.theverge.com/2017/5/11/15615812/microsoft-fluent-design-system-project-neon-features



The new Windows UI: Microsoft Fluent Design System | Ars Technica UK

https://arstechnica.co.uk/information-technology/2017/05/windows-ui-fluent-design-neon/



Windows 10 Fall Creators Updateの一環として、MicrosoftはWindows 10の一部にFluent Design Systemを取り入れました。Fluent Design SystemはMicrosoftのMetroデザインの真の後継となるように設計されたデザインシステムで、Windows/iOS/Androidといった複数プラットフォーム向けに提供されるアプリケーションやサービスのデザインに使用できます。もちろんその他のアプリケーションやVR関連のデザインにも使用できるものとなっており、Windows 10のデザインで用いられた「Microsoft Design Language 2」を基にしています。

これはMicrosoftによるWindows 10のデザイン一新計画「Project NEON」における指針となるデザインシステムでもあります。

Windows 10のデザインを一新する計画「Project NEON」 - GIGAZINE



Fluent Design Systemが発表されたBuild 2017のステージ上では、Microsoftのジョー・ベルフィオール氏が、「Fluent DesignがWindowsのシェル、アプリケーション、デバイスに表示されるようになる」と説明しています。MicrosoftのFluent Design Systemは光・奥行き・動き・素材・スケールという5つの要素に焦点を当てており、Windows 10に適用することで、デザインが動いているかのように感じられるようになるとのこと。

実際にMicrosoftのFluent Design Systemでどんなデザインが作れるようになるのかは以下のムービーを見ればわかるようになっており、確かにアイコンやデザイン要素が滑らかに動きまくっています。

Microsoft Fluent Design System - YouTube

Fluent Design Systemが「デザイン言語」ではなく「デザインシステム」とされているのは、見た目だけでなく双方向性を定義するためのシステムとしても役立つから。マウス・キーボード・モーションコントローラー・音声・ジェスチャー・タッチ・ペンといったさまざまな入力方法に対応しており、これらをAR・VR・スマートフォン・タブレット・PCなど、さまざまなデバイスに最適化することにも役立つ模様。

Microsoftの副社長であるケビン・ガロ氏はTechCrunchのインタビューに応えており、Fluent Design Systemについて「われわれのチームはデベロッパーがもっと『素敵なアプリ』を簡単に書けるシステムの提供を試みた」と語っています。

MicrosoftはWindows 10上でFluent Design Systemを徐々に取り入れていくことを明らかにしており、今後、アップデートの中で少しずつ変化が見えるようになっていく模様。Microsoftでディレクターを務めるアーロン・ウッドマン氏は、「これは旅になるだろう」と述べ、Windows 10におけるデザイン変更が時間と共に少しずつ現れることを示唆しています。また、いくつかのアプリケーションではFluent Design Systemのデザイン要素を含んでいるそうで、Microsoftによる音楽アプリ「Groove ミュージック」ではFluent Design Systemの「透明性」の要素が見られるとのことです。