強い米労働市場によってドル買いは加速するのか、5月12日のドル円為替

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ドル円が1ドル114円前後の動きになっている。5月11日(すべて日本時間)はドルが上げ渋る状況が続いた。4月に入ってアメリカ経済は上向き具合と見られていたが、そんなアメリカ経済の状態を示す指標はどうだったのだろうか。昨日の内容を整理してみよう。

 5月11日21:30には4月生産者物価指数(PPI)が発表されている。こちらは前年比+2.5%と事前予想の+2.2%、3月の+2.3%を上回ってきた。コア指数も前月比+0.4%と、事前予想の+0.2%を上回った。さらに失業保険継続受給者数が191.8万人と、事前予想198万人、前回197.9万人から大きく改善している。前週分の失業保険申請件数も23.6万人。事前予想の24.5万人よりもやはり良い低水準だ。アメリカの労働市場の好調ぶりからドルが買われ、一時1ドル114円を割っていたが、1ドル114円11銭まで戻した。

 コミーFBI長官の解任劇が、上院のヘルスケア修正法案・下院の税制改革案の審議を停滞させるのではないかという警戒感からリスクオフの円買いも強まり、その後は1ドル114円を下回る時間が長くなっている。

 本日からイタリアでG7財務省・中央銀行総裁会議が開かれるが、こちらでのドル高牽制も危ぶまれている。本日は貿易問題を取り扱わないようなので材料にはならないかもしれない。

 本日のアメリカの動きとしては

●21:30 4月CPI(消費者物価指数)(コア指数)、4月小売売上高の発表●22:00 エバンズ・シカゴ連銀総裁のコメント発表●23:00 5月消費者態度指数(ミシガン大調べ)、3月企業在庫発表日付変わって5月13日●1:30 ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁のコメント発表

 インフレ系最重要指標のうちのひとつであるCPI、S級の経済指標で注目度も市場影響度も高い小売売上高に注目が集まるだろう。4月の労働市場の強さは11日の指標で証明されているだけに、本日の発表へも期待が高い。ドル買いの材料となる可能性は充分にあるだろう。

 はたしてドル円はどのラインで今週の取引を終えるだろうか。