ゲーム『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』公式サイトより

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 5月10日、株式会社バンダイナムコホールディングスが平成29年3月期決算短信を公開。ゲーム、アニメのコンテンツ制作・販売を行う企業としては日本国内屈指のバンダイナムコだけに抱える人気コンテンツも多種多様。その決算には投資家やビジネスマンだけではなく、今どのコンテンツに勢いがあるのか? 具体的な数字が出されるため、ゲームやアニメ、特撮ファンたちからの注目も高く、公開後はネット上で大きな話題となっている。

 発表によると、売上高は約6,200億円(前期比7.7%増)、営業利益約632億円(前期比27.4%増)、経常利益約632億円(前期比24.7%増)、純利益約441億円(前期比27.7%増)と好調。特にトイホビー事業は前年同期比で下回ったが、ネットワークエンターテインメント事業および映像音楽プロデュース事業が好調だったよう。

 さてゲームやアニメ、特撮ファンたち注目の「IP別売上高」を見てみると……

■グループ全体IP別売上高 ※( )は前年同期

機動戦士ガンダム:743億円(786億円)
ドラゴンボール:611億円(349億円)
ワンピース:304億円(233億円)
仮面ライダー:223億円(186億円)
スーパー戦隊:210億円(191億円)
アンパンマン:106億円(94億円)
妖怪ウォッチ:104億円(329億円)
プリキュア:75億円(67億円)
アイカツ!:45億円(46億円)
ウルトラマン:43億円(33億円)

 なんと20年以上も前に原作マンガの連載が終了している『ドラゴンボール』が、現在も「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載中、単行本1巻あたり400万部を売り上げる『ワンピース』の倍以上もの売上を見せるという、驚きの結果に!

 現在、原作者・鳥山明がストーリー原案によるTVアニメ『ドラゴンボール超』(フジテレビ系)が放送中の『ドラゴンボール』。だが、好調なのは新作TVアニメだけの影響ではなく、先述のようにネットワークエンターテインメント事業=ソーシャルゲームの影響だろう。

 15年1月からAndroid版(ios版は同年2月より)の配信を開始したスマートフォン向けゲーム『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』は、日本国内のみならず全40カ国以上で配信されており、全世界で1億5,000万DLをドッカンと記録するモンスター級のコンテンツなのだ。海外での知名度の高さはさすが『ドラゴンボール』といったところだろう。

 なおIP別で名前があがったコンテンツの中で、最大の下落幅を見せたのが『妖怪ウォッチ』。なんと昨年の約3分の1、経済誌などでも「ヒット商品」として持ち上げられた、ピーク時・14年の552億円から見ると、約5分の1にまで縮小してしまった。

 16年7月に発売されたゲーム最新作『妖怪ウォッチ3 スシ/テンプラ』(ニンテンドー3DS)はゲーム内のバトルシステムを刷新するなどの意欲作であったが、そのバトルシステムが複雑すぎるなど不評を買ってしまい、発売直後から大炎上。その前作、14年12月に発売された『妖怪ウォッチ2 真打』(ニンテンドー3DS)の初週124万本を売り上げたのに対し、『妖怪ウォッチ3 スシ/テンプラ』は、2本あわせて初週63万本と大幅に数字を下げてしまったのが、効いたようだ。

 来期予想は60億となっており、さらに苦戦を強いられる展開は続きそう。なおゲームの制作を務めるレベルファイブは、今年4月から放送中の新作TVアニメ『スナックワールド』(テレビ東京系)の制作に協力(アニメーション制作はOLM)、さらに7月にはゲーム『スナックワールド トレジャラーズ』(ニンテンドー3DS)を発売予定。

 アニメの初回の視聴率は2.0%と、高いとも低いとも言い切りづらい数字をマークしているが、『スナックワールド』は『妖怪ウォッチ』に変わる主力コンテンツになれるのだろうか。