ヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】

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田中はメジャーNO1の「勝てる投手」、前回白星で通算勝率が歴代1位に上昇

 ヤンキース田中将大投手の勝率が1901年以降で歴代1位に上昇している。米データサイトの「Baseball-Reference.com」がツイッターでレポートしている。

 右腕は今月8日(日本時間9日)の敵地レッズ戦で7回を4失点(自責3)に抑えて5勝目をマーク。3年連続で託された開幕戦ではレイズに3回途中7失点で黒星発進となったものの、その後、5連勝。わずか97球で今季初完封も記録しており、7試合中4試合でクオリティー・スタート(QS、6回以上を自責3以内)を達成。防御率4.36ながら打線の援護にも恵まれ、5勝1敗と白星を積み重ねている。

 楽天時代に勝率.739(99勝35敗)を誇った右腕はメジャーデビューから3年連続で2桁勝利をマークしており、4年目を迎えた現時点で通算82試合の登板で44勝17敗。勝率は.721にまで上昇し、NPBでプレーした時と同様、白星が大きく先行している。

 その田中のメジャーでの勝率が1901年以降メジャー歴代1位となったとレポートしたのが「Baseball-Reference.com」。「マサヒロ・タナカの現時点での勝率は、ア・リーグが1901年に発足して以降、500イニング以上を投じた投手の中で最高となっている」と伝えた。

トップ10入りも現役投手で唯一、現役2位はカーショー

 田中はここまでメジャー80登板以上の現役投手の中で勝率1位をキープしてきたが、前回の登板で勝率が.7166から.7213に上昇。500イニング以上の投手で1位となっていたスパッド・チャンドラー(.717)を上回った。

「Baseball-Reference.com」によると10日時点でトップ10入りしてる現役投手は田中のみで、.679(131勝62敗)で現役2位のクレイトン・カーショー(ドジャース)は全体11位、.645(129勝71敗)で現役3位のマックス・シャーザー(タイガース)は全体39位となっている。

 勝敗には投手の純粋な能力以外にも様々な要因が絡むため、それだけでは投手の価値を判断できない。また、カーショー、シャーザーは田中の3倍以上のイニング数を投げており、田中が今後もその高勝率を維持できるかもポイントとなるだろう。ただ、メジャーの歴史を振り返ってもここまでの勝率が圧倒的であることは紛れもない事実。田中は日本時代と同様、「勝てる投手」として強烈な輝きを放ち、名門に貴重な白星をもたらし続けている。