実在する光景だとは信じられない…。

これまで数多くの素晴らしい宇宙写真を撮影してきたハッブル宇宙望遠鏡が2017年4月24日で打ち上げから27周年を迎えました。もともと15年の予定だったという活動時間を12年も上回り、今も元気にミッション継続中。1990年にスペースシャトルディスカバリー号によって打ち上げられて以来、130万回以上もの惑星や銀河の観測結果を地球へと送り続けてきました。そこで27周年の活動を記念して、これまでハッブル宇宙望遠鏡が捉えてきた素晴らしい宇宙写真をご覧いただきましょう。


棒渦巻銀河NGC 4302とNGC 4298


1 27周年おめでとう! ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した写真ベスト5


まずは2017年4月20日、ごく最近に撮影されたらせん状の銀河のペアNGC 4302とNGC 4298の写真をご紹介しましょう。地球から約5500万光年離れた、我々が住む銀河系よりも小さな銀河です。NASAのハッブル宇宙望遠鏡の公式サイトHubbleSiteによると、2つの見た目は撮影されたアングルのせいでまったく異なるように見えますが、非常によく似た構造をしているそうです。


水柱を噴出するエウロパ


2 27周年おめでとう! ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した写真ベスト5


次にご紹介するのが、生物の存在が期待される土星の衛星エウロパです。2014年3月17日に撮影されたデータを合成して生成された禍々しい一枚。他の写真に比べるとあまり美しくはないかもしれませんが、エウロパに地下水があることを証明する貴重な一枚なんです。NASAがエウロパへの生命体探査へと本格的に乗り出し、探査機を飛ばして地表の氷を掘り進める計画を立てるのも、この一枚があるからこそ。絶対生き物いるはず!


網状星雲Veil Nebula


3 27周年おめでとう! ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した写真ベスト5


こちらの非常にカラフルで美しい写真は、2015年4月に撮影された超新星爆発の残骸の写真です。HubbleSiteによれば、太陽のおよそ20倍の巨大な星が爆発した名残と考えられており、その長さは約110光年と広大です。


創造の柱(Pillars of Creation)


4 27周年おめでとう! ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した写真ベスト5


こちらは1995年にハッブル宇宙望遠鏡が撮影して有名となった「創造の柱」と呼ばれるガス状の柱を、2014年に再び高解像度で撮影したものです。HubbleSiteによれば、その名のとおり、水素と塵で構成されたガスの奥深くで新たな星が誕生しているようです。


棒渦巻銀河M83


5 27周年おめでとう! ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した写真ベスト5


最後に紹介するのは地球から約1500万光年離れ、ウミヘビ座の中に位置する銀河M83の写真。2009年8月から2012年9月までに撮影されたデータを合成して生成されています。ピンク色の光が非常に美しいですが、その光は生まれてから100〜1000万年ほどの新星が放つ強力な紫外線が周りのガス雲によって吸収され弱まったもの。M83の中には数え切れないほどの星団が含まれています。ちなみにウルトラマンの故郷はM78星雲ですのでお間違えなく。

これらの写真は27年で撮影された写真のほーんの一部。もっとご覧になりたい方はHubbleSiteでどうぞ。

27年という長い年月にわたって宇宙の謎を解く手がかりを提供してくれたハッブル宇宙望遠鏡ですが、すでに後継の開発も進んでいます。Historyによるとジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡と名付けられた次世代望遠鏡は、高性能かつ、月よりも離れた160万kmの位置から撮影が可能。563kmしか離れていないハッブル宇宙望遠鏡に比べ、より深い宇宙を観測できます。2018年以降の打ち上げが予定されていますが、詳しくは未定。まだまだハッブル宇宙望遠鏡には頑張ってもらいたいですね。


image: NASA, ESA and the Hubble Heritage Team
source: NASA (1, 2), HubbleSite (1, 2, 3, 4), History.com

Rae Paoletta - Gizmodo US[原文]
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