横綱稀勢の里、5月場所出場決定

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■相撲ファンに朗報

 11日、横綱稀勢の里の5月場所出場決定が決まった。発表したのは稀勢の里の師匠である田子の浦親方で、「本人と話して今朝、出場を決めた」と語った。恐らく5月場所は出るだろう、稀勢の里なら大丈夫だろう、と「だろう」なしでは語れなかった出場。ようやく「だろう」が無くなった瞬間だった。

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 相撲協会としてもファンとしても「よかった」というのが一番に来るだろう。相撲協会は相撲熱が高まった今、3連続優勝を狙う稀勢の里が出場すらしなかったら大打撃を受けるところだった。ファンも、史上初の初優勝からの3連続優勝を目の当りにしたいという思いは強い。5月場所のチケットが90分で売り切れたのも稀勢の里の功績によるものが強いことは言うまでもない。

 何より3月場所の無理がたたって選手生命を大幅に縮めたのではないかという不安は払しょくされたことだろう。特に昔からの相撲ファンは貴乃花のことが脳裏によぎったはずだ(貴乃花は膝を痛めた中での優勝を果たしたがその代償は大きく1年間も休場する羽目になった)

■出るからには勝つ

 そして出るからには勝つというのが稀勢の里だ。元々ストイックな稀勢の里は出るからには勝つという思いがにじみ出る力士だった。それにまして横綱になった今では「負けられない」という思いが追加されている。横綱が負けていいわけがない。そう強く思っている力士なのだ。

 ファンの想いはやはり稀勢の里対白鵬の対戦だろう。1月場所で白鵬を破り文句なしで横綱に昇進した稀勢の里。翌3月場所で横綱同士の対戦が見られると期待された。しかし白鵬がまさかの休場により夢の横綱対戦が叶わなかった。

 大阪のファンには申し訳ないが、確かにその対戦は両国国技館での方がふさわしいと思っているファンは少なくないはずだ。ここまで整えられた舞台も珍しい。

■状態は上がっている

 6日からずっと出稽古で三役クラスと対戦してきた稀勢の里の状態は確実に上がってきている。11日は休養を取り、いよいよ14日から始まる3月場所に向け最終調整に入っていると言っても過言ではない。驚異的な回復で3月場所に万全の状態で臨むことができたら、3連続優勝は夢ではないだろう。

 また、弟弟子の高安にも目が離せない。1月場所、3月場所と稀勢の里の優勝の裏で高安の援護射撃は完璧だった(それぞれ白鵬、照ノ富士を撃破している)。3月場所は自身の大関昇進もかかっている。自身が大関昇進を果たし、兄弟子への援護射撃も狙っていることだろう。

 3月場所優勝した稀勢の里。その瞬間モニターを見て声をあげて泣いたという高安。今場所はどんなドラマを見せてくれるのか今から楽しみである。