政治家の色恋沙汰はOKのフランス

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 フランス大統領選の決戦投票でマリーヌ・ルペン候補(48才)を破り、第25代大統領の座を勝ち取ったエマニュエル・マクロン氏(39才)。その妻は、25才年上のブリジットさん(64才)。2人の出会いは、マクロン氏が通っていた高校で、ブリジットさんは国語教師兼演劇部顧問だった。

 ブリジットさんは当時夫と3人の子供がいたが、マクロン少年の猛烈なアタックに2人の中は急速に発展。マクロン氏の両親は交際に反対し、転校させたたものの、マクロン氏の愛情は深く、10年以上経ってから結婚に至ったのだ。

 この夫婦愛は現地メディアでも盛んに報じられているが、概ね好意的に取り上げられ、国民からも「あっぱれ」という声が溢れているという。パリ在住の美容皮膚科医でエッセイストの岩本麻奈さんが語る。

「略奪愛という概念がフランスにはありません。ふたりのなれそめは普通とは言い難いですが、選挙の争点にもなっていないし、むしろ苦難に負けずよくぞカタをつけてゴールインした、と称賛の声が大半です。

 ブリジットさんの元夫がほとんど表に出てこなかったことも大きい。日本でこういうケースだと、メディアが元夫にコメントを取りに行くでしょう。でもフランスはそれをしない。当事者間で決着のついた話を好奇心で取り上げるのは美しくないという考えがあるので。

 しかもフランス人女性はいくつになっても恋愛至上主義的な思考が強いので、あのイケメンが25才上の、知的ではあるが美人とはいえない女性と結婚したことは中高年マダムにとって胸キュンの話なんです。彼なら他にいくらでも美女がいただろうに、あえて彼女に行く。それはまぎれもない愛だし、女の魅力は外見のみにあらず、と」

 女性票がマクロン氏に集まったのは、当然の結果だったというわけだ。

 ちなみに2014年、オランド前大統領と女優のジュリー・ガイエ(44才)の不倫が発覚した際、低迷する支持率が上がるという現象が起きた。

「相手女優の好感度も上がり、叩かれることなく盛んにメディアに登場しました。フランスは政治家の色恋沙汰には寛容です。魅力のない人に大統領をやってもらいたくないですからね(笑い)」(岩本さん)

 さすがはフランス。かつて自身の不倫問題について記者に聞かれたミッテラン元大統領が、「それが何か?」と返した国である。

 マクロン氏とブリジットさんの間に子供はいないが、彼女と前夫の子供には7人の孫が誕生。マクロン氏がミルクをあげることもあるという。

※女性セブン2017年5月25日号