見えると不快… クールビズにおける「下着」の注意ポイント3選
今年も「クールビズ」の季節となりました。導入する企業や団体が増え、すっかり定着した感のあるクールビズですが、一方では、「身だしなみのマナーがわからない」などの声がまだまだ多いのも事実です。
日本のコンサルティング会社100選にも紹介されている、マナーの総合商社「ヒロコマナーグループ」代表の西出ひろ子さんは「今年は『身だしなみ研修』の依頼が前年比3倍増になっています」と話します。
オトナンサー編集部では今回、クールビズの必須アイテムである「ワイシャツ」のマナーについて、マナー関連本が70冊以上で累計100万部を超えるなど、マナーの第一人者として活躍する西出さんに聞きました。
今回はその前編、テーマは「下着選び」です。
ワイシャツは元々「下着」だった
西出さんによると、ワイシャツは元々、それ自体「下着」の役割を果たしていたそう。「ワイシャツは肌の上に着てもよく、私が英国にいた頃は、そうしていた人がほとんどでした」(西出さん)。しかし日本では、ワイシャツを直接着ることに不慣れで抵抗感のある人が多く、ワイシャツは下着の上に着るのが一般的です。
クールビズが始まって以降、西出さんのもとには女性を中心に、「ワイシャツの下に着ている下着が透けて気持ち悪い」「胸元までボタンを開けている人の下着や肌が見えると不快だ」などの相談が寄せられるといいます。
そこで、ワイシャツの下に着る下着について、西出さんは以下の3つの注意点を挙げています。
ノースリーブ&Vネックタイプを
1.下着はベージュのノースリーブ&Vネックに
脇汗対策としては、袖付きの下着を着たいところですが、ワイシャツの袖部分から下着の袖が透けてしまいます。そこで、ノースリーブタイプで、色は透けにくい自然なベージュがオススメだそう。ネクタイをしない場合、首元や胸元から下着が見えない、深いVネックを選びましょう。「その上で、ワイシャツのボタンの開け過ぎに注意してください」(西出さん)。
2.吸水性が高く、通気性の良い素材を
汗対策や着心地のことを考えると、下着もワイシャツも吸水性が高く、通気性の良い素材を選ぶことが大切です。
3.予備のセットを携帯する
面倒ではありますが、夏は下着とワイシャツを最低1セット、カバンに入れ、汗をかいたと思ったら、着替えるのも一案です。汗は自分が不快になる以上に、“透け感”や臭いによって、気づかないうちに周囲の人を不快にする可能性があります。
「身だしなみは、自分ではなく、まずは相手目線で装いを決めるのがマナー。結果として、自分も相手も心地良くなります。『マナーは面倒』と思われる方もいらっしゃいますが、そのひと手間をかけることで、周囲を不快にすることなく、自分の評価につながる可能性が高まります。お互いがプラスになる一石二鳥の身だしなみマナーを意識して、実践してみてはいかがでしょうか」(西出さん)
※参考文献:「もう迷わない! 最新ビジネスマナー」(西出ひろ子監修)
(オトナンサー編集部)