放送終了後も人気

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 ロングヘアが多い台湾人女性の間で、“ショートボブ”と呼ばれる髪型がトレンドになっている。火付け役は、日本で昨秋に放送された新垣結衣(28)と星野源(36)主演のドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS系)だというのだ。

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“逃げ恥”は、派遣切りにあった主人公(新垣)が、独身サラリーマン(星野)の家に転がり込み、家事を請け負う代わりに契約結婚するというコメディードラマ。最終回は20・8%の最高視聴率をマークし、エンディングで新垣らが踊る“恋ダンス”も人気で、公式動画再生数は5000万回を突破した。

「実は、台湾でも“逃げ恥”は大人気なのです」

 こう解説するのは、台湾事情に詳しいジャーナリストの高口康太氏だ。

放送終了後も人気

「台湾ではケーブルテレビが普及し、日本ドラマの専門チャンネルが大人気。日本で放送してから、4日遅れで観ることができます。“逃げ恥”は、台湾では『月薪嬌妻』というタイトルで放送されていました」

 ちなみに、月薪は月給、嬌妻は可愛い奥さんを意味する。

「日本では多くの視聴者が“恋ダンス”を踊る動画をアップしたが、台湾でも同じことをする視聴者は少なくありません。台湾で活躍する日本人女優の大久保麻梨子さんが、結婚を発表した時に夫の台湾人男性と踊る“恋ダンス”の映像を動画サイトにアップして話題になっています」(同)

 元々、大久保さんはグラビアアイドルだったが、活動の場を台湾に移して女優に転身。4年前に“台湾のエミー賞”で助演女優賞を受賞し、現在は台湾親善大使も務める有名女優だ。

ガッキーは女神
■ガッキーは女神

 その大久保さんに話を聞くと、

「昨年9月に台湾人男性と入籍しました。ユーチューブに2人が5種類の衣装で“恋ダンス”を踊る動画をアップしたのは、“逃げ恥”最終回の1週間くらい前。毎朝、2人で早起きして練習していたのです」

 彼女は、台湾で“逃げ恥”が大ヒットした理由を、ガッキーの演技と容姿によるところが大きいと分析。

「台湾では気が強くて、はっきり意見をいい、バッチリメイクの女性が少なくありません。それに対して、ドラマのガッキーは清楚で慎ましやかで、ナチュラルメイク。台湾人男性の理想像で、絶大な人気を得ているのです。旦那さんも、“ガッキーは女神だ”と言っています」

 ガッキーを“女神”と呼ぶのは彼女の旦那さんだけではなく、台湾のネット掲示板を覗くと同様の書き込みが数多く見られる。その結果、“女神”にあやかろうと、ガッキーがドラマで着ていた服を着たり、ヘアスタイルを真似る女性が増えているという。現地の美容室オーナーによれば、

「男性誌のアンケート結果を見ると、これまで台湾人男性はロングヘアで前髪ナシの女性が好きという傾向が強かった。それが“逃げ恥”放送以降、ネットメディアがショートボブの“ガッキーヘアが今後のトレンドになる”と報じた影響もあり、うちの店にもガッキーの写真を持って来て“彼女と同じヘアスタイルにしてください”というお客さんが増えました」

 番組終了後も、台湾ではトップ歌手や人気俳優がガッキーファンを公言。彼の地では、今後もショートボブの女性が増えそうだ。

ワイド特集「蝶よ花よと女の舞」より

「週刊新潮」2017年5月4・11日ゴールデンウイーク特大号 掲載