一定期間を過ぎると殺処分されてしまうタイプの保護施設に、2匹の兄弟ワンコが運び込まれた。

その場所がどんなところか理解しているのか、2匹はくっついて震えていたという。

A-Team ELITE Rescue Dogs/Facebook

▼2匹の表情は怯えているようにも悲しんでいるようにも見える

アドニスとアポロという名前が付けられた2匹は、殺処分前に米ニューヨーク州にある動物保護団体のA-Team ELITE Rescue Dogsによって保護された。

1歳半ほどでまだ若く、去勢済。心臓にはフィラリアという寄生虫がいることが確認され、恐らくそのために捨てられたのではないかと同団体は考えているそうだ。

2匹一緒に引き取ってくれる家庭を探した

A-Team ELITE Rescue Dogsの動物病院で、フィラリアの治療を開始したアドニスとアポロ。

常に寄り添っている2匹を見たA-Team ELITE Rescue Dogsは、2匹をバラバラにせず、一緒に引き取ってくれる家庭はないかと、4月2日にFacebook上で呼びかけた。

1匹だけよりも、新しい飼い主が見つかる可能性は低くなるが、それでも強い絆で結ばれた2匹を引き離すことはできないと判断したのだ。

するとその投稿は2,200件以上のリアクションを受け、9,000件近くシェアされた。これほど大きな反響を受けるのは初めてだという。

次々と新しい家族が見つかった

この反響のおかげで、アドニスとアポロには新しい家族が見つかることとなった。The Dodoが伝えているところによると、新しい飼い主となるジェニファーさんは、友だちのシェアで2匹の事を知ったそうだ。

▼赤いバンダナがアドニス、青がアポロ

A-Team ELITE Rescue Dogs/Facebook

それだけではなく、同じ施設で保護されている他のワンコたちも、次々と新しい家族が見つかったという。

2匹の姿が人々の心を動かし、引き取れない人でも投稿を拡散してくれたおかげだと、同施設はコメントしている。

消えなかったヒトへの不信感

新しい飼い主はヴァージニア州に住むカップル。すでに2匹のワンコと暮らしていたが、大きな家に引っ越したのをきっかけに、保護施設からもっとワンコを引き取りたいと考え始めたそうだ。

5月6日、新しい家へと向かったアドニスとアポロ。安心して暮らせる家に引き取られたのにもかかわらず、ヒトへの恐怖感や不信感は消えていなかった。

ニューヨーク州からヴァージニア州まで車で移動し、到着した瞬間にアドニスが逃げ出してしまったのだ。

3日後に保護される

アドニスが保護されたのはそれから3日後。近所の人が見つけてくれたのだという。新しい飼い主らは、近所の人々や警察、獣医にアドニスがいなくなったことを伝えていたのだ。

彼の無事は「アドニスはまだ、人を信じる過程にいます」との言葉と共に、A-Team ELITE Rescue DogsのFacebook上で報告された。

兄弟と離れてしまった3日間は、アドニスにとってもアポロにとっても心細かったことだろう。少しずつでもヒトへの信頼を取り戻してほしいものだ。