6日、韓国メディアによると、入居を直前に控えた新築マンションで欠陥が多数見つかり、入居者と建設会社の間でトラブルが続いている。写真はソウルのマンション。

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2017年5月6日、韓国・JTBCテレビによると、韓国で入居を目前に新築マンションの欠陥が発覚し、入居者と建設会社の間でトラブルが続いている。

ソウル近郊、京畿道(キョンギド)龍仁(ヨンイン)市のマンションは、手で壁をたたくと崩れるほど欠陥が深刻な状況であるにもかかわらず、建設会社側はいったん入居した後に順番に直すと説明、入居者を困惑させている。

このマンション、入居予定日を3カ月近く過ぎているが、他にもまだ瑕疵(かし)が目立つ。部屋の壁は真ん中が膨らみ、窓枠をつかむと窓全体が大きく揺れる上に、窓の位置がずれているために鍵もまともにはまらない。台所のシンクに体重をかけると大きく揺れる。壁紙に至っては壁から浮いていて、ちぎれてひび割れた壁面が見える状況だ。「これで工事が済んだと言えますか?。これは私たちが壊したんじゃないですよ。私がちょっとたたいただけで壁が崩れるなんて、本当にこれ、家ですか?」と入居予定者はあきれる。

先月行われた入居前のチェックでは、瑕疵を指摘する部屋が相次ぎ、前日までカビが生えていた天井には、まるでごまかすかのように新たな壁紙が重ねて貼られていた。

入居の遅れによる生活への影響も深刻だ。既に新居に近い幼稚園や保育園に子どもを通わせているという入居予定者は、毎日ソウルから高速道路を使って子どもの送り迎えをする苦労を語った。

入居者らは瑕疵が修繕される前に建物の使用許可を出さないよう龍仁市役所に対し抗議活動を行っているが、建設会社は、瑕疵はほとんど修繕されたとして来週にも使用承認手続きを行うことを発表している。

この報道を受け、韓国のネットユーザーの声は総じて厳しい。「壁が手で崩れるなんて、家じゃないでしょ」「本当にひどいな。なぜ工事業者の名前を明らかにしないんだ」「どこのマンションなのか、どこの業者が担当したのか明らかにしろ」と、建設会社に強い批判が向けられている。

また、使用承認手続きの対応をする自治体にも厳しい目が向けられている。「絶対に承認しては駄目。あの物件をもう一度立て直すよう行政命令を出すべき。家が崩れたら誰が責任を取るんだ」「あの物件に使用承認を出したのなら、絶対龍仁市は金銭を受け取っているはずだ」と手厳しい。

さらに「壁があの状態なら、もはや修繕では済まず、初めから作り直すレベルじゃないか」と工事そのもののやり直しを訴える声や、「工事後に分譲される後分譲制度を導入しなければ。業者だけがもうかる先分譲制度はそろそろやめないと」という韓国独特の住宅分譲制度についての課題を指摘する声も聞かれた。

家は一生の買い物というのは日韓共に同じ。それだけにいいかげんな工事をする業者への韓国人の怒りは相当のようだ。(翻訳・編集/木暮)