身体の12%を火傷した幼児(出典:https://www.thesun.co.uk)

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歩き始めたばかりの1歳5か月の男の子が、家族がちょっと目を離した隙に沸騰したやかんのお湯をかぶり身体の12%に火傷を負った。小児の場合、体表面積の10%を火傷すると命の危険があると言われる。家族は長い休みを旅している最中で、楽しいはずの休暇が一転した。『The Sun』などが伝えている。

豪クイーンズランド州ロックハンプトン在住のホールさん一家は、クリスマスが終わるのを待って本土から240kmの南方海上に浮かぶタスマニア島へ旅に出た。およそ1年間の計画で長い休暇を楽しむはずだった一家は3月26日、突然の悲劇に襲われた。

ホールさん一家の四男で1歳5か月のハンター君は好奇心旺盛で、目新しいものがあれば触って確かめ、引き出しを開けては中のものを引っ張り出す。そしてその日はキャンピングカーに備え付けてあったオーブンのドアを開けた。

だがオーブンの上部コンロには沸騰したやかんがかけっぱなしにされており、ドアを開けた瞬間にハンター君は熱湯をまともに浴びる形となってしまったのだ。

事故から1か月を経た4月25日、母親のケリーさんが重い口を開いた。

「事故当日、ハンターの叫び声に気づいた私は大声で夫に助けを求め、Tシャツを引きちぎり、赤くただれた肌に必死で水をかけました。」

「その後22キロ離れたカラウンドラ病院に連れて行きましたが3時間後、ハンターは手術のためサウス・ブリスベンの小児病院に搬送されました。顔や頭には水ぶくれがいくつもでき始めていました。」

「事故が起こる3日前に、ハンターはようやく3〜4歩ほど歩けるようになりました。事故の前はいくつか意味のある言葉を話していたのに、いまは唸ることしかできません。身体の12%に火傷を負ったこの事故が、彼の人生を変えてしまったといっても過言ではありません。」

「入院後1週間は看護師が部屋に入ってくるたびに泣き叫んでいました。今はずいぶん落ち着きましたが、それでも6時間毎に看護師のチェックを受けます。依然血圧は高く、一言も言葉を発していません。」

「事故直後は家族みんなが『あの時ハンターのそばにいてあげればよかった』と自分を責めたて、つらい時期を過ごしました。ハンターはこれまでに頭、胸、右の脚全体と左足裏の皮膚移植を4回行っています。一日に8回、保湿剤を塗ることはもちろん、皮膚がひきつれて拘縮しないようフィジオセラピー(理学療法)を定期的に受けなければなりません。治療は身体の成長が止まる18〜19歳になるまで必要になります。」

「特に脚の状態がよくないので、学校に行くようになったらいじめられやしないかなど悩みは尽きませんが、今は少しずつ前向きに考えられるようになりました。」

「最近の大きな進歩は、点滴が取れてやっと普通に飲食ができるようになったことです。これからも家族みんなでハンターを支えていくつもりです。」

家族は4月11日、募金サイト『GoFundMe』にアカウント設置し今後の治療にかかる費用などへの寄付を呼び掛けている。4月30日には顔の包帯が取れた写真がアップされており、ハンター君は少しずつだが元気を取り戻しているようだ。

大人が目を離した隙に起きる不慮の事故で、命の危険に晒される子供はあとを絶たない。今年2月にも2歳児がコイン形リチウム電池を誤飲し、一命は取り留めたものの食道、気管、そして背中側を通る大動脈が損傷を受けた。また、インドでは3歳の双子が母親の留守中に洗濯槽の中に落ちて溺死する事故も起きていた。

出典:https://www.thesun.co.uk
(TechinsightJapan編集部 A.C.)