突然フラッと起こるめまい。急に立ち上がったときなどの軽い立ちくらみは、よくあることです。しかしめまいが長く続いたり、頻繁に起こると、日常生活に支障をきたしてしまいます。体の不調や病気の症状としてよくあるめまいですが、原因をつきとめにくい場合もあります。

めまいが起こるのはなぜなのか

私たちは眼を閉じていても倒れることなく、そのまま歩いたり走ったりすることができますよね。それは自分の位置や動きを把握しているのは、眼だけではないからです。耳や手足なども使って頭や体の位置を察知し、その情報を脳に伝えることで平衡感覚がとれています。しかし何かしらの原因で、ある器官が実際とは異なる情報を、脳に送ってしまうことがあります。例えば耳に異常があり、耳が間違った情報を脳に送ったとします。すると別の器官から送られてきた情報と異なるために脳が混乱し、平衡感覚が乱れてめまいが起こるのです。

回転性めまいと非回転性めまい

めまいとは、一般に目の前が揺れるような感覚を言いますが、一言で言い表すのは難しく、人により感じ方が異なるものです。しかしめまいはおおまかに、次の2つに分けることができます。

●回転性のめまい

目の前がクルクルと回っているように見えたり、また自分自身がグルグルと回る感覚に襲われます。回転性のめまいはある一定の期間のみ起こり、おさまることがほとんどです。

●非回転性のめまい(浮動性のめまい)

ふらついて、フワフワと宙に浮いたような感覚のめまいです。非回転性のめまいは、短期間でおさまる場合もあれば、数ヶ月続き慢性化することもあります。

めまいの原因は耳以外かもしれない

頻繁にめまいが起こる場合、平衡感覚をつかさどる耳の異常を疑うことが多いようです。確かにめまいの原因でもっとも多いのは耳ですが、めまいの原因は実に様々。耳の他にも脳の異常や低血圧、あるいはストレスやうつなど精神的な理由でめまいが起こる場合もあります。

耳が原因となるめまいは、平衡感覚をつかさどる内耳に異常が起こっている可能性があります。内耳にある「三半規管」に異常が起こる「良性発作性頭位性めまい」のほか、突発性難聴やメニエール症候群などが原因となります。耳が原因であるめまいは、回転性のめまいがほとんどです。めまいと同時に耳鳴りや難聴が起こることもあります。

脳がめまいの原因となる場合は、そのほとんどが脳出血や脳梗塞によるものです。脳内の血管が破れたり詰まったりして、血流が止まることが原因です。脳出血や脳梗塞の場合、めまい以外の症状も伴います。頭痛やしびれ、体のどちらか半分の動きが悪くなったり、うまく話せなくなるなどの症状があります。

低血圧が原因のめまいもあります。血圧が低くなりすぎると、脳の血液の量が減ってしまうため、フラフラとした感覚が起こります。よくある立ちくらみも、立った瞬間に急に血圧が下がることが原因です。他にも、貧血によりヘモグロビンの量が少なくなり、血液濃度が低下することでめまいが起こったり、更年期障害でホルモンバランスが崩れてめまいが起こることもあります。

このようにめまいの原因にはいろいろとあり、脳梗塞などの病気が隠れている場合もあるので注意が必要です。めまいの原因は耳にあると思い込み、耳鼻科に行っても異常なしと診断され、めまいがおさまらないこともあるそうです。めまいがある場合は、耳鼻科以外にも、神経内科や脳神経外科を受診してみることをおすすめします。めまい外来のある病院もあるので、利用してみるのもよいでしょう。


writer:Akina