パキスタンのイスラマバードで、パキスタン通信局が携帯電話の契約者に送ったショートメール(2017年5月10日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】イスラム教への冒涜(ぼうとく)を厳しく糾弾する空気が広まっているパキスタンで、「冒涜的な」コンテンツをインターネット上で共有しないよう、政府が携帯電話の契約者数百万人にショートメールを送って警告している。人権活動家らは自発的なリンチや暴力を助長しかねないとして、強く非難している。

 パキスタンでは先月、世俗的な考え方を持っていたとされる学生を同級生ら数百人が暴行し殺害した事件を含め、イスラム教への侮辱を糾弾するためと思われる暴力事件が3件発生した。

 パキスタン通信局(PTA)は携帯電話の全契約者に、「冒涜的なコンテンツをインターネット上にアップロードすること、およびそれらを共有することは処罰に値する罪であり」、そのような事例を発見したら通報するようにとのショートメールを送信した。

 PTAのウェブサイトにも同様の警告がウルドゥー語で掲載されている。PTAの広報担当者によると、この取り組みは裁判所からの命令によって行われているという。

 保守的なパキスタンでは、イスラム教への冒涜は非常に敏感な問題となっており、1990年代以降、真偽不明の告発により多くの集団リンチや暴力事件が発生している。
【翻訳編集】AFPBB News