商品の大半は“地雷”!?イデコ(個人型確定拠出年金)の正しい使い方とは?

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 淑女の皆様は「お得!」な話にご興味があることと思う。そこで今回は確定拠出年金、特に最近話題の「イデコ」(個人型確定拠出年金の愛称。正式表記は「iDeCo」)を、どう使ったらいいのかをご説明しよう。

 コツは、「低コスト&シンプル」そして、「地雷」を避けることだ。

 イデコでは、使用する金融機関(「運営管理機関」と呼ぶ)を自分で選び、さらに数十ある運用商品のメニューの中から、自分が投資する商品を選ばなければならない。

 結論を先に言うと、口座管理手数料と運用商品の運用管理手数料の合計で決まる「年間の支払い手数料が安い運営管理機関」が選ぶべき運営管理機関であり、シンプルで手数料の安い(年間0.3%以下)株式のインデックス・ファンド(株価指数に連動するように運用される投資信託)が選ぶべき運用商品だ。今のところ、例外は考えられない。

 どこの運営管理機関にも、運用商品の選択肢が十数本から多い場合には40本くらいあるが、実は、その商品の大半は(通常9割以上は)筆者が「地雷」と呼ぶ、確定拠出年金の運用には不向きであることが明らかなのと同時に、金融機関の手数料稼ぎの手段となっている商品だ。

「地雷」の見分け方は簡単だ。運用管理手数料(「信託報酬」ともいう)が年率0.3%以上のものを、みな「地雷」だと思えばいい。これは、企業型の確定拠出年金でも同様なので、覚えておいて欲しい。金融機関が実施する説明会では、むしろ「地雷」的な商品に誘導される場合もあるので気をつけよう。

 いかにも確定拠出年金向けを装った、「バランス・ファンド」(内外の株式と債券と両方を含む投資信託)や「ターゲット・イヤー・ファンド」(高齢になると債券を増やす運用をする)といった商品が並んでいても、これらは全て「地雷」なのだ。

 イデコでは運用資産がゆっくりしたペースでしか増えないので、率直に言って、金融機関はなかなか儲かるようにならない。

 間違えて、「地雷」を踏んでくれるお客さんがいてくれないと、儲けにくいというのが売り手側の事情だ。とはいえ、売り手の事情に、淑女の皆様がお付き合いする必要はない。しっかりシビアに運用商品を選んで欲しい。

 口座管理手数料は、金融機関によって異なり2000円強のところも、4000、5000円かかるところもあるが、もちろん前者がいい。そして、運用資産残高を100万円(4年くらいでこれくらいになる場合が多い)として、「外国株式(先進国株式)のインデックス・ファンド」の運用管理手数料を足し合わせて(0.3%なら3000円だ)、合計額が安い運営管理機関を選ぶといい。上手に選ぶと、年額5000円に収まる数社が見つかるので探してみよう(ネット証券系の運営管理機関が安いことが多い)。

 お金を貯めることと運用することは、イデコの中だけで行うものではない。イデコの中を「外国株式(先進国株式)のインデックス・ファンド」(運用管理手数料は0.3%以下で)にして、外の運用でバランスを取るのが多くの場合正解だ。

(経済評論家・山崎元)