車のパーツは「足立区マーケティング」をした結果生まれた

写真拡大

「副業を始めたい」

 給与があがらず、多忙をきわめる毎日の中で、このような考えを持つビジネスパーソンも少なくないはずだ。しかし、本業の片手間にできて、時間を取られずに確実に収入を得られる副業というのはなかなか見つからないもの。

 最近ではヤフオクやメルカリなど、個人で売買できるネットオークションやフリマアプリが台頭しつつあるが、数千、数万ある商品の中から相場が安定しており、かつすぐに売れる商品を見出すのはそう簡単なことではないだろう。

◆ブランド価値を作り出す!ロゴ入り商品が高値に大化け

 そんな中、簡単な手作業で毎月5万円の副収入を稼ぎ出している者がいる。話を聞いたのは、足立区に住む会社員、柴田寿明氏(24歳・男性)だ。柴田氏の現在の年収は約220万円。彼は普段、医療機器の部品工場に勤めている。入社以来、給料は一度もあがったことがない。

 彼が成功した副業は、メルカリを舞台にした”スワロフスキー風”に加工した服や帽子の販売だ。スワロフスキーといえばオーストリア発の高級クリスタル・ガラス製造会社。同社が手がけるスワロフスキー・クリスタル・ガラスは、通常のクリスタル・ガラスに比べ、酸化鉛が多いために、そのキラキラ度が段違いに高く、同社のクリスタル・ガラスを使ったアクセサリーやスマホケースには高値がついている。

⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1328840

 柴田氏は、このスワロフスキーの人気に注目。自作でスワロフスキー風の製品を作ってメルカリで売ったところ、飛ぶように売れたという。

 このビジネスを思いついたそもそものきっかけは、駅前にたまる10代の若者の姿をぼんやりと見ていたときだった。

「足立区で見かける10代の若者は、高級ブランドのパチモンを着ていたり、やたらとキラキラしたものを身に着けたがる傾向があったんです。ジミーチュウやスワロフスキー風のスマホケースを使っていたり、ルブタン風のトートバックを持っていたりと、手は出せないハイブランドのデザインを模倣品でもよいから持ちたいという願望がある。それを見た時に、これなら自分にもできそうだと思いました」

⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1328838

 柴田氏は、すぐにドンキホーテに足を運び、ナイキのTシャツや帽子を購入した。さらにAmazonでラインストーンを格安で購入。そこから作業に取り掛かった。

「作業内容はほんとに単純。ドンキで安値で仕入れたナイキのブランドロゴや文字の入っている服にラインストーンを貼り付けていくだけ。作業自体の手間や発送管理など煩わしい時もありますが、利益率が高いので続けられます」

 たとえば、Tシャツは一着1000〜2000円程度で、ラインストーンは70粒程度で300円。接着用のボンド代を含めても原価率は3000円程度でおさまる。こうして加工された“商品”は「モノにもよるが12000〜30000円程で売れる」というのだから驚きだ。Tシャツのほかにも、スワロフスキー風の帽子、スマホケースも販売し、1か月に5万円の利益を出している。

「こんなもん、本当に買うヤツがいるんだと最初は驚きました。勝因は、お金はないけど物欲はある足立区の若者というニッチなジャンルを攻めたことかなと思います。今後は、彼らが好きな車やバイクの部品などで商品ラインナップを増やしていく予定です」

<取材・文/小畑マト>