iOS11でデザインが変更されるとみられるApple Musicのインターフェイス・デザインの変更を、アメリカのノースウエスタン大学の学生、ジェイソン・ユアンさんが提案しています。

Appleでのインターンに不採用から一念発起

ユアンさんは今年初め、Apple Musicのデザイン・インターンシップに応募し、面接に進みましたが、残念ながら不採用となってしまいました。丁重に不採用理由を告げる手紙にあった「成長と訓練の不足」という言葉に、ユアンさんは奮起しました。
 
自身で、Apple Musicのインターフェイス・デザインを魅力的で使い勝手の良いものに見直そうと決め、制作した作品が米メディアMediumに公開されました。
 
ちなみに、経験者によると貴重な経験ができるAppleでのインターンシップはかなり魅力的なようです。

iTunesの流れをくむApple Musicの弱点を補強

ユアンさんは、Apple Musicのインターフェイスを研究した結果、「核となるエクスペリエンス」「ブランドの統一感」「ビジュアル・インターフェイス」の3つのステップでデザイン見直しを進めることにしました。
 
iTunesの流れをくむApple Musicは、生粋のストリーミングサービスであるSpotifyなどと違い、手元のライブラリを聴くことを重視したデザインになっており、新しい音楽との出会いを強化すべきだ、とユアンさんは分析しました。
 
新しい楽曲やアーティストとの出会いを手助けする「マイ・サンプラー」は、サンプル楽曲を15秒ずつ聴き、気に入ったらアーティスト写真のアイコンを下にスクロールするだけでライブラリに追加できる、という機能です。
 

 
アイコンを上下に動かすだけの操作なので、画面を注視する必要もなく、気になる新曲のプレイリストを簡単に構成できます。
 

ブランドとしての統一感を演出

Apple Musicは、Spotifyなどと比べてビジュアルに統一感が乏しく、プレイリストの雰囲気も伝わりにくい、とユアンさんは指摘します。
 
まず、アーティストごとのプレイリストは、iPodのクリックホイールを連想させ、iOSの連絡先で使われている、円の中に顔が入るアイコンをベースに整理します。
 
そのうえで、定番曲を集めた「Essential(はじめての〜)」やリミックス集など、タイプごとに決まった色のテーマを適用し、統一感を出しています。
 

 
プレイリストのビジュアルには、各プレイリストの「顔」となるアーティストのアイコンを使い、色調でプレイリストの雰囲気を表現しています。
 

 
テーマごと、ジャンルごとのプレイリストも、使用するフォントを統一して整理しています。
 

シンプルで見やすいビジュアル・インターフェイス

現在のApple Musicのビジュアル・インターフェイスは、退屈でワクワク感が足りない、とするユアンさんは、インターフェイスのデザインを整理しています。
 
現在のデザイン(左)から、読みやすさを犠牲にしない範囲で、文字をやや細くしてフォントのサイズを下げています。また、アルバムアートワークに微妙な影をつけて立体感を出しています。
 

 
動画コンテンツの充実を図るApple Musicの方針を反映して「ラジオ」を「Watch」に変更しています。
 

 
現在のApple Musicでの「検索」は、Apple Music内とライブラリを個別に検索しなくてはなりませんが、一括で検索し、ライブラリ内とApple Music上の検索結果を並べて表示するスタイルに変更しています。
 

iOS11で使ってみたくなるデザイン

もちろん、ユアンさんのデザインは個人的なものですが、シンプルな操作性と統一感のあるデザインは、使いやすそうで魅力的です。
 

 
なお、Appleの役員が、iOS11でミュージックアプリのデザインが変更されると発言して注目を集めているiOS11は、現地時間6月5日から9日に開催されるWWDC 2017での発表が確実視されています。

 
 
Source:Medium
(hato)