米連邦捜査局(FBI)のジェームズ・コミー長官の解任を受けて、首都ワシントンのホワイトハウス前でドナルド・トランプ政権とロシアとの関係に対する独立調査を要求するデモを行う人たち(2017年5月10日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が連邦捜査局(FBI)のジェームズ・コミー(James Comey)長官を電撃解任したニュースが伝わり、ブックメーカー(政府公認の賭元業者)では10日、トランプ氏が任期途中で弾劾されると見込むオッズ(賭け率)が跳ね上がった。一部では確率が60%となっている。

 9日の解任劇は、リチャード・ニクソン(Richard Nixon)元大統領が1973年、ウォーターゲート(Watergate)事件を捜査していたアーチボルド・コックス(Archibald Cox)独立特別検察官を解任した出来事をすぐに想起させた。この解任はニクソン氏の辞任を早める結果となった。

 野党・民主党は昨年の大統領選挙でトランプ氏陣営とロシア政府が共謀した疑惑をめぐり、独立した特別検察官の任命を求めている。

 アイルランドのブックメーカー、パディー・パワー(Paddy Power)の広報担当者、ルイス・デイビー(Lewis Davey)氏によると、10日時点で、トランプ氏が1期目の任期中に弾劾されると予想するオッズは2対1から4対6に上昇した。これは弾劾となって賭けに勝つ確率が60%ということを示す。

 デイビー氏は上昇について「コミー氏の解任によるもの」と述べ、トランプ氏が1期目に弾劾されるオッズがここまで上昇するのは初めてと説明している。

 英国のオンラインブックメーカー、ベットフェア(Betfair)でも、解任が明らかになってから数時間のうちに、トランプ氏が任期満了前に辞任すると見込むオッズが9対1から3対1に上昇したという。

 インターネット上での賭け行為は米国の多くの地域で禁止されているため、これらのオッズは米国民の大方の見方を反映しているとは言えない。また、賭けのオッズは出来事が起きる確率を示すものではなく、賭けられた金額の大きさによって算出される。
【翻訳編集】AFPBB News