ドル高の追い風はどこまで吹くか、5月11日のドル円為替相場

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 5月11日(すべて日本時間)に入り、1ドル114円を安定してキープしている。2:30に1ドル114円37銭の高値をつけ、8:45にも同じく114円37銭をつけた。このラインで上げ渋りをしているものの、突破すれば1ドル115円も見えてくる気配もある。

 0:40にトランプ大統領が「ロシア外相と有意義な会談ができた」と発表。0:45にはラブロフ・ロシア外相も「シリア問題について協議し、アメリカと協力して解決していく」との米露融和に前向きな発言をした。このことでシリアを巡る地政学リスクは緩和された。

 1:47ごろからはハト派寄りのローゼングレン・ボストン連銀総裁が「今年はあと3回の利上げが妥当」「次回の利上げ後にはバランスシート縮小を検討する」とドル買いの材料となるコメントを連日に渡り繰り広げた。こうして2:30にはドルは高値をつけることになった。

 3:00には4月財政収支が発表され、大幅な黒字であることが判明。事前予想の+1790億ドルを上回り、+1824億ドルであった。これららがドル買いに拍車をあけ、下げ支えをしている状態だ。

 本日のアメリカの動きとしては、

●21:30 4月PPI(生産物価指数)(コア指数)、前週分の失業保険申請件数日付が変わって5月12日●2:00 30年債入札

 ちなみに失業保険申請件数は、事前予想が24.5万件、前回が23.8万件となっている。さらなるドル買いの材料になる可能性は充分にあるだろう。

 残る大きな懸念は朝鮮半島問題だが、韓国大統領に親北朝鮮の文在寅氏が決定したことで、北朝鮮への圧力がやや緩和された気配はある。プレッシャーのかけ過ぎは北朝鮮の暴走を招く危険性もあるだけに、バランスがとれる結果なのかもしれない。リスクオフとはなりにくい雰囲気だ。ただ、いつ何時有事の事態が発生するかもしれず、こちらへの警戒感を緩めすぎることだけは避けたい。

 次々と金利先高感が高まっている状態だが、どこまで順調にドル高は続くだろうか。