米国で復刻製造される新車の「ハマー H1」、中国で販売開始へ!
4月に開催された上海モーターショーで、Humvee Exportという企業が「ハンヴィ Cシリーズ」を発表した。ハンヴィ、すなわちHigh Mobility Multipurpose Wheeled Vehicle(高機動多用途装輪車両)は、米軍で数十年も前から使用され、「ハマー H1」として民生用にも販売されたことがあるから、もちろん新しい設計のクルマではない。ゼネラルモーターズ(GM)は2006年にH1の生産を終了し、2010年にはハマー・ブランドを廃止した。そして今回、Humvee Exportが他ならぬボブ・ラッツ氏とVLFオートモーティブの力を借りて、米国でCシリーズを製造し、中国で販売することになったと、自動車雑誌『Car and Driver』が報じている。

ご記憶かもしれないが、VLFオートモーティブとはギルバート・ヴィラリアル氏、ボブ・ラッツ氏、ヘンリック・フィスカー氏が共同で立ち上げた会社だ。同社はこれまでに、フィスカー「カルマ」のボディにGM製LS9型V8スーパーチャージャーエンジンを搭載した「デスティノ」や、実質的にダッジ「ヴァイパー」をベースとしたV10スーパーカー「フォース1」を発売している。Humvee Exportのジョン・コスティン社長は、新型Cシリーズをミシガン州セントクレアで製造するため、VLFと契約したと『Car and Driver』に述べている。

Humvee Exportの共同創業者には、かつてフランスでハマー H1の販売を手掛けていたポール・シェディド氏も名を連ねている。

米軍などに向けて今でも軍用車のハンヴィを製造しているAMゼネラル社は、数年前から一般向けの自作キットとしてCシリーズの販売を行っている(パワートレインは購入者自身で用意する必要がある)。VLFがこのキットを購入してハマーH1のレプリカを製造し(「ハマー」の商標は依然としてGMが所有する)、Humvee Exportはこれを完成車として世界中に輸出しようという計画だ。中国はその最新市場となる。

AMゼネラルが販売するキットの価格は6万ドル(約685万円)で、これにVLFが新品のGM製パワートレインを搭載して完成させ、それをさらに輸出・販売した車両ということになれば、"新車のハマーH1"に乗るにはそれなりの資金を用意する必要があるだろう。正式に価格は発表されていないが、『Car and Driver』では15万ドル(約1,700万円)とみている。

By John Beltz Snyder

翻訳:日本映像翻訳アカデミー