米首都ワシントンにあるホワイトハウスの大統領執務室でヘンリー・キッシンジャー元国務長官(写真外)と会談するドナルド・トランプ大統領(2017年5月10日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は10日、連邦捜査局(FBI)のジェームズ・コミー(James Comey)長官を電撃的に解任した自身の決断に対する批判に反論した。

 コミー氏は昨年の米大統領選挙にロシア政府が干渉したとの疑惑をめぐる捜査を指揮しており、トランプ氏による9日の解任は、大統領の側近らとロシアの関係に対するFBIの捜査を封殺することが目的だったとの批判が噴出している。

 批判を抑えたいトランプ大統領と側近らは翌10日、コミー氏解任はロシアとは無関係の措置で、ヒラリー・クリントン(Hillary Clinto)氏の私用メール問題に対する捜査の処理に懸念があったことが唯一の動機だと重ねて釈明。

 トランプ大統領はツイッター(Twitter)に「コミー氏はワシントン(Washington D.C.)や共和党、民主党のほぼ全員の信頼を失った。事態が落ち着いたら、皆私に感謝するだろう!」と投稿。さらに報道陣に対し「彼はいい仕事をしていなかった。非常に単純なことだ。いい仕事をしていなかった」と述べた。

 FBIはコミー氏の下で行った捜査の結果として、ロシアが一連のサイバー攻撃などを通じ、トランプ氏に有利になるよう選挙に干渉しようとしたと結論。さらに、トランプ陣営の選挙運動がロシアと結託していたとする見方についても事実関係を捜査しているが、大統領はこの疑惑を「偽ニュース」だと非難している。

 トランプ大統領は10日、訪米したロシアのセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相とホワイトハウス(White House)の大統領執務室で会談。外相級との執務室での会談は異例の待遇で、これにより大統領への批判が一段と高まった。

 ラブロフ氏によるワシントン訪問は2013年8月以来で、トランプ氏の就任以降のロシア側の会談相手として最もハイレベル。トランプ大統領は会談について「とても、とても、よかった」と表明。一方のラブロフ氏は、ロシアが米大統領選に干渉したという主張は「でっち上げ」だとして、全面的に否定した。
【翻訳編集】AFPBB News