「アメリカン・ホラー・ストーリー」などで知られる若手イケメン俳優エヴァン・ピーターズ

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 テレビドラマ「アメリカン・ホラー・ストーリー」や映画『X-MEN:アポカリプス』などで知られる若手俳優エヴァン・ピーターズが、トライベッカ映画祭で上映された新作『ダブカ(原題) / Dabka』について、共演のバーカッド・アブディ、ブライアン・バックリー監督、原作者ジェイ・バハダーと共に、4月28日(現地時間)ニューヨークのAOL開催のイベントで語った。

 フリージャーナリストのジェイ・バハダー(エヴァン)は、ソマリアの現状を世間に伝える目的で、ソマリアの海賊に近づき、彼らの動向を本にすると約束をしたものの、思惑通りに行かずに、命を狙われる羽目に陥る。原作は、ジェイの自叙伝「The Pirates of Somalia: Inside Their Hidden World」。

 ソマリアについて、バックリー監督は「ソマリアにはさまざまな海賊がいて、その大半はもともと漁師だ。無政府状態の彼らは、降水量も少ないソマリアの水を守ろうとした。今作では、ボヤーというキャラクターがそんな海賊だ。一方で船を乗っ取ったり、金で解決したりするギャングの海賊もいる。彼らのバックグラウンドは、同じソマリアといっても異なるんだ」と説明した。今作は、そんな実態をこれまでメディアで取り上げられてきたドキュメンタリーと異なった視点で描いている。

 トム・ハンクス主演の映画『キャプテン・フィリップス』でも、ソマリアの海賊を演じたバーカッドは「今作は、ソマリア人の視点でつづられた脚本が気に入った。ソマリアの文化や海賊の状況を人々が知るうえで、極めて重要なストーリーが描かれている。ソマリアの人々も一つのアングルだけだと判断できないが、今作はさまざまなアングルから捉えていて、ソマリア人がどういう人々かを(各自で)判断することができる」と語った。

 全部で3か月間ソマリアに滞在したというジェイは「僕が一度ソマリアから戻ってきた頃、『キャプテン・フィリップス』の事件が起きた。あの時に海賊が一挙に増え、国際的に話題となり、僕が執筆したものが本になったんだ」と説明した。また、俳優経験のないソマリア人と共演したエヴァンは「ベテランの俳優と同じくらいのことを彼らから学んだ。彼らの演技は本当に真実味があり、自然体で、全ての基盤がリアルだった」と称賛した。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)