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 三菱自動車は9日、2017年3月期の決算を発表。同時に18年3月期の業績見込みを公表した。18年3月期は、売上高2兆円(前年比105%)、営業利益700億円(前年比1,268%)で、純利益は680億円の黒字と前期よりも2,655億円の大幅改善を見込んでいる。

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 17年3月期は業績が大きく悪化したが、今期は日産自動車との提携効果などもあり、大幅な改善が見込まれている。18年3月期の大幅業績改善に至る道筋をたどってみる。

■17年3月期の業績大幅悪化とその要因

 2016年4月に燃費不正が明らかになったことにより消費者の信頼を失い、17年3月期の販売台数は92万6千台(前年比88%)、売上高は1兆9,066億円(前年比84%、減少額3,612億円)となった。営業利益は、為替の円高と燃費不正事件などの影響により前年比1,333億円悪化し、かろうじて51億円の黒字を確保。純利益は、燃費不正事件関連で直接支払った燃費関連問題損失2,015億円を含んで、前年比2,711億円の悪化となり、赤字の▲1,985億円に転落した。

■今期(2018年3月期)の業績大幅改善見通しとその要因

 今期の販売台数は、4月インドネシア工場の稼働、5月フィリピンでのミラージュ製造の開始、中国の販売網強化などにより102万9千台(前年比111%)、売上高は2兆円(前年比105%、増加額934億円)を見込んでいる。

 営業利益は、日産との協力によるコスト低減などを見込んで前年比649億円改善し700億円を見込む。なお、為替レートは前期よりもきびしめに、1ドル105円(前期実績1ドル109円)、1ユーロ115円(前期実績1ユーロ119円)で計算している。

 純利益は前期で処理した燃費関連問題の損失が発生しないため、前期比2,665億円の改善となる680億円の黒字を見込んでいる。

■今後の進め方

 2016年秋の日産との戦略的提携により、月次会議を中心とする計画・指示による経営管理体制を強化し、日産との人事交流を活発化、共同購買活動、技術の共有などを推進していく。日産を立て直したゴーン会長と益子社長のコンビで両者の協力関係が強化され、三菱自動車の経営改善が進んでいく体制が整ってきた。