「肉は身体に合わない」と思っている人へ #ポジティブ栄養学

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こんにちは。栄養士・栄養カウンセラーの吉川圭美です。肌も体調も、気分上々な私は栄養でつくれる! もっと味方につけていきましょう。今回は、肉と消化力について。
肉が食べられないのはタンパク不足の証拠
糖質オフの食事スタイルが注目されている今日このごろ、にわかに脚光を浴びている肉。その一方で、ウエイトダウンのために一念発起し、ステーキや焼肉などを積極的に食べはじめたのはいいけれど、胃がもたれたり、お腹の調子がすぐれず「肉食は私に向いていない」と挫折した経験がある人もちらほら......。じつは私もそのひとりでした。
その後、分子栄養学を学んでいくうちに、不調の理由がわかりました。それは消化力が低いということ。
人間の身体が食べたものを血肉にするには、血管の壁を通り抜けられるくらいまで小さくしなければなりません。タンパク質は何千、何万もの分子がくっついてできているため、吸収するためには、これらをバラバラにする必要があります。つまりタンパク質の消化吸収は、身体にとって、けっこう大変なことでもあります。
食べ物を消化するために必要なのが消化酵素。簡単に言えば、分子と分子を切るハサミのようなものです。唾液に含まれる糖質分解酵素、アミラーゼが有名ですよね。1gのタンパク質を消化するためには、1gの消化酵素を要するともいわれています。この、消化酵素を体内で作るための材料がタンパク質なのです。
こうしたことを踏まえると、私が肉を食べたときに胃がもたれた理由は、いきなり入ってきた大量のタンパク質を消化するだけの酵素が身体になかった(=消化力が低い)から、と考えることができます。
さらに、胃や腸のダメージ修復に必要なのもタンパク質。栄養を吸収する腸細胞のエネルギー源・グルタミンは、タンパク質を形作るパーツ(アミノ酸)の一種でもあります。どれだけ大切な存在なのかが、よくわかります。
消化力が上がると、身体がバージョンアップ
消化力を上げるための方法のひとつが、少しずつ肉や魚の量を増やしていくこと。
そこで私がトライしたのが、以前紹介した「タンパク盛り」です。オムレツの卵を倍量にしたり、肉野菜炒めの肉の量を多くしたり。調子の悪いときにはお休みをしたりして、ちょっとずつ増やしていきました。
以前は、から揚げは1つ食べれば充分、焼肉も肉ではなく野菜を食べに行くような状態でしたが、いまでは消化力もだんだんと上がってきたように思います。たくさん肉を食べても胃のもたれは激減。それと歩みを合わせるように髪にコシがでてきたり、風邪をひきにくくなったりと変化があらわれてきました。
ダイエットや美容にはもちろんのこと、健康を作る土台といえるタンパク質。満ち足りてくると、身体の調子がワンランクアップするのを実感できますよ。
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