神武門は、1420年に建てられた北京市の紫禁城の北門だ。神武門の外に掛けられた「故宮博物院」の横額は、中国の著名歴史学者の郭沫若氏によって1971年に書かれたもので、40年余りにわたって故宮博物院の代表的な目印とされてきた。

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故宮博物院(中国北京市)の単霽翔院長は先日、10月下旬以降をめどにチケット売り場での入場チケット販売を取り止め、全てのチケットをネットで販売する予定と発表した。チケット販売、参観の時間帯を分け、観光客の数が多くなり過ぎないよう抑えることが狙いだ。中国青年報が伝えた。

単院長はネットでのチケット販売を開始後、安全検査を厳重にする予定とも語った。安全検査用の通路や部屋を増やす他、通路を拡張するなど、安全検査区域を大幅に改修する。安全検査区域は12カ所から16カ所に、チケット確認ゲートは20カ所から24カ所に増やす。また、入場を希望するもののスマートフォンを持っておらず、ネット決済ができない人々を対象とした総合サービスの窓口も設置するという。

これまで故宮博物院が行ってきたネットでのチケット販売は前売りチケットが中心だった。同博物院はネット販売をさらに進めるべく、オフシーズンと当日の観光客数が8万人以下の場合、ネットでの当日チケット販売を行う考えだ。

ネット決済能力を持ちつつもネットでチケットを購入する方法が分からない人や、家族や友人の助けがあれば手続きを終わらせることができる人は、電子スクリーンと現場スタッフの指導を通じてチケットを購入することができる。また、オンライン決済をすることができず、家族や友人の助けがない人は、現場スタッフの助けを借りて購入手続きを終わらせ、印刷したQRコードで故宮に入ることができる。

2015年6月13日から、故宮博物院は1日の入場者数を8万人に制限する取り組みを始めた。入場制限の実施回数は15年が32回、16年が48回で、今年はこれまでに10回行われている。この影響で観光シーズンや祝日の入場者数は減ったものの、年間でみるとこの数は年々増加。16年は延べ1600万人を突破しており、入場制限を実施することで「観光シーズンに異様にごった返すこともなく、オフシーズンでもにぎやかになった」という。入場客数は安定しており、観光客の満足度も向上する結果となった。また、文物や建造物の保全もより確かになり、「観光客の安全」も強化された。

入場制限を実施するため、ネットでのチケット販売は2011年9月から始められた。今年第1四半期の前売りチケットのネット販売は前年同期比18.77%増。一方、現地でのチケット購入者は前年同期に比べ9.73%減った。

今年の夏休みシーズンに故宮博物院は「全てのチケットをネット購入にする実験」を3回以上実施する見込みだ。現場のチケット売り場を開いたまま、当日販売のチケットを全てネットで販売する予定。この検証結果を踏まえた上で、10月下旬から全てのチケットのネット販売を開始し、来年5月1日の「時間帯をずらした参観」の実現を目指す。(提供/環球網・編集/インナ、黄テイ)