9日、韓国大統領選で敗れた保守系の「自由韓国党」洪準杓氏の陣営で「開票結果を認めない」とする支持者らが騒動を起こした。写真はSBSが報じた大邱地域の得票率予測、中央が洪準杓候補。

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2017年5月9日行われた韓国大統領選で革新系の「共に民主党」文在寅(ムン・ジェイン)氏が当選、第19代大統領に就任した。文氏は出口調査の結果報道などを受け同日夜には早々に事実上の勝利宣言をしたが、同じ頃、得票数2位で敗れた保守系の「自由韓国党」洪準杓(ホン・ジュンピョ)氏の陣営では「結果を認めない」とする支持者らが騒動を起こしていた。韓国・ハンギョレ新聞などが伝えた。

9日午後8時過ぎ、投票が締め切られテレビ各局が出口調査の結果を報じるや、洪氏支持者らがソウル市内の党本部に押し掛けた。支持者らは「テレビ局は公正じゃない」「電子開票は信用できない。3日かかっても手で開票すべきだ」「文在寅も弾劾しよう」などと口々に叫びながら党の選挙状況室に乱入、辺りは一時騒然としたが、その場にいた党幹部らは硬い表情のまま。また、洪氏が党本部に入る際には一部幹部が「大統領洪準杓コールをしよう」と提案したものの、結局は1人が「洪準杓」と大声を上げた途端に周囲から制止が入ったという。

午後10時30分ごろ党本部に現れた洪氏は、「今回の選挙結果を受け入れ、自由韓国党を立て直したことで満足することにする」と述べ事実上の敗北宣言をしたが、一部の支持者はこれに反発、「絶対に受け入れては駄目だ」と叫びながらその場を去ろうとする洪氏の後を追った。洪氏はその後30分ほど党本部にとどまることになり、建物を出たところでも「今後、党の再建のためどういう役割を果たすつもりか」との質問を受けたが、「いや、いや」とつぶやくように言い残し車に乗り込んだという。

この報道に韓国のネットユーザーは1000を超えるコメントを寄せているが、諦めの悪い支持者らを擁護する声は見当たらない。「まったくいつまでもねちねちと…」「お笑いかよ」「何にでもよく文句をつけるもんだ」と厳しい批判の声のほか、「手で開票しよう。どうせ結果は変わらない」「僕だって電子開票は信じられない。ちゃんと手でやったら文在寅候補の得票率は6割を超えるはずだ」など、人の目で確認しての開票に賛成する声が多い。

また、「やるなら前回の大統領選(保守系の朴槿恵〈パク・クネ〉候補が文在寅候補に僅差で勝利した)も手で開票をやり直すべきだ」「その『信用できない』電子開票で朴槿恵を当選させたのは自分たちじゃないか」と前回の大統領選の問題点を指摘する声も目立つ。そして「そろそろ国が安定するように、ほどほどにしてくれよ」とたしなめるような声もあった。(翻訳・編集/吉金)