明治安田生命保険相互会社がまとめた家計に関するアンケート調査の結果によると、20代から50代の夫婦の小遣い平均が2016年調査から4421円減少し、調査を開始した07年以来最低となる2万5082円に落ち込んだ。経済成長と内需拡大に向けた政策を推進している日本政府としてはがっかりの結果かもしれない。(イメージ写真提供:123RF)

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 明治安田生命保険相互会社がまとめた家計に関するアンケート調査の結果によると、20代から50代の夫婦の小遣い平均が2016年調査から4421円減少し、調査を開始した07年以来最低となる2万5082円に落ち込んだ。経済成長と内需拡大に向けた政策を推進している日本政府としてはがっかりの結果かもしれない。

 日本の夫婦の小遣い平均額が2万5082円という結果は、平均収入が日本の10分の1ほどにもかかわらず、不動産などの購買意欲が高まる一方の中国人からみると、「到底理解できない額」だという。中国メディアの今日頭条は5日、日本人の夫婦の小遣いの額は「アジア随一の先進国とは思えないほど少ない」として、「中国人のほうが日本人よりもお金があるように見える」理由を分析する記事を掲載した。

 記事は、「中国人のほうが日本人よりもお金があるように見える」理由の1つ目として、日本人は物価の高さやローン、教育資金、老後などをよく考慮して「計算して金を使う」からだとした。倹約家の日本人は、お酒を飲みに行ってもビール2本とおつまみ2皿ほどで済ませ、アイスがたった5円値上げするだけで日本では全国ニュースになると伝えた。メンツのためには借金をしてでも大きな家や車を買い、テーブルをおかずでいっぱいにする中国人にとってはあり得ない生活スタイルなのだろう。

 次の挙げたのが、中国の所得水準が向上し、特に富裕層による消費が大きく、全体に占める割合が大きいためという見方を紹介した。さらに中国は所得のルートを明らかにしない文化であるため、報告に出る収入は単純な給料だけで、その他のルートから得る収入は含まれていないケースがあることを考えると、日本の10分の1という額にも疑問が出てくる。このような表に出ない収入は「灰色収入」と呼ばれる。

 さらに、中国人の「消費概念が変化したこと」を理由として3つ目として挙げた。ほんの数十年前まで自給自足の暮らしが基本だった中国人は改革開放を経て消費概念は大きく変化したが、それでも多くは収入の範囲内で消費し、貯蓄を重視していたという。しかし、近年は若者がカードで買い物をするようになってから、「収入を超えた消費」が見られるようになってきたとした。

 中国の消費をめぐる傾向は、倹約志向の日本と比べると逆と言えそうだが、経済能力に応じた消費は社会人として最低限のスキルである。記事は収入の範囲内で消費することを勧め、行き過ぎた消費に警鐘を鳴らしている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)