9日、韓国で第19代大統領を決める選挙が実施され、最大野党「共に民主党」の文在寅氏が当選した。中国共産党系の環球時報は同日夜、「文大統領が中韓関係改善で成果を出すこと期待する」との社説を発表した。写真は選挙報道。

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2017年5月9日、韓国で第19代大統領を決める選挙が実施され、最大野党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)氏が当選した。中国共産党系の環球時報は同日夜、「文大統領が中韓関係改善で成果を出すこと期待する」との社説を発表した。

社説は冒頭で「文氏が選挙期間中に示したのは韓国の現行政策と明らかに異なる施政理念、計画だった。韓国の歴史の新たな1ページを開くだろう」とし、改革者とみなされてきた文氏には政治腐敗、財閥体制にメスを入れることが期待されていると説明する。さらに文氏が韓国の有権者に歓迎されたこととして「外交に対する考え方」を指摘。それによると、文氏が主張しているのは「米韓同盟を守ると同時に中国との関係を発展させ、南北関係の緊張緩和を通じて北朝鮮の核問題の解決を図る」というものだ。

また、北朝鮮に対して融和政策を行った盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領の側近だった文氏が再び対北融和を訴えたことは「有権者の激励を受けた」とも指摘し、朴槿恵(パク・クネ)前大統領が北朝鮮に強硬的だったことを説明。その上で中韓関係の悪化を招いた在韓米軍の高高度防衛ミサイル(THAAD)配備は「朴氏と保守主義政府の最大の失敗」と断じ、「THAADは韓国に安全をもたらしてなどいない。韓国に相対的に有利な北東アジアの地政学の枠組みに衝撃を与え、中韓友好の状況を瞬く間に転換させた。韓国は米国の対中戦略ゲームの代表的存在となった。韓国の長期的な利益には全く合致しない」「韓国保守派は幻の安全と国家発展のための戦略的資源を置き換えた。安全保障上、中国をパートナーから対立者の位置へと押しやった」などと韓国のTHAAD配備を強く非難している。

そして、「われわれが目を向けたこと」として文氏がTHAADに消極的な態度を持ち続けてきたことを指摘。文氏に対して「THAADによってにらみ合いの状況に陥った中韓関係を是正するために動いてくれることを願う」とし、「北東アジア全体の安定と北朝鮮の核問題解決に新たな問題が生じないようにするため、韓国の利益のためにも、文氏がTHAAD問題で知恵と果敢さを見せてくれることを期待する」「中韓の間の鍵となる障害を取り除きさえすれば両国国民の相手に対する態度も迅速に変わるだろう。確かに言えることは、それが文大統領の手に委ねられていることだ」と論じた。(翻訳・編集/野谷)