体を丸めた新種の恐竜「Beibelong sinensis」の胚と卵の殻(灰色、2017年5月10日提供)。(c)AFP=時事/AFPBB News

写真拡大

【AFP=時事】現在の中国中部にあたる地域に生息していた巨大な鳥に似た恐竜が、このほど新種であることが分かった。研究者らは、この恐竜がつくる大きな巣について、モンスタートラックのタイヤよりも大きいと説明している。

 この恐竜は「Beibeilong sinensis」と命名された。「中国の赤ちゃん恐竜」を意味する。全長約8メートル、体重約3000キロに達し、今から約9000万年前に生息していたとされる。巨大な体を持つオビラプトロサウルス類としてはこれまでに見つかった2種目となる。

 研究論文の共同執筆者でカナダ人古生物学者のダーラ・ゼレニツキー(Darla Zelenitsky)氏は、この恐竜は「成長しすぎたヒクイドリ」のような外見をしていたと考えられるとAFPに語った。ヒクイドリは、エミューに似た飛べない鳥。

 羽根に覆われていたと考えられているオビラプトロサウルス類は、歯のない頑強なくちばしを持ち、一部の頭頂部にはとさかに似た部分があった。

 英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ(Nature Communications、電子版)に9日に掲載された同論文によると、研究は恐竜の骨格と「ベビー・ルイ」として知られる卵と胚の化石を対象に行われた。

「ベビー・ルイ」は1980年代後半から1990年代前半に、中国・河南(Henan)省中部にある白亜紀の層から出てきた恐竜の卵数千個の中から見つかった。

 今回の発見についてゼレニツキー氏は、「これまで知られている最大の恐竜の卵を産んだ種については長年の大きな謎だった」「骨格が同定され、その卵を産んだのが巨大なオビラプトロサウルス類だことが明らかになった」と述べた。巨大なオビラプトロサウルス類に関しては、これまであまり化石が見つかっていない恐竜の一群だと説明している。
【翻訳編集】AFPBB News