「私はちょっと……私の、え〜、まあ、頭脳というんでしょうか、ちょっと対応できなくて申し訳ありません」

 悪法共謀罪をめぐり、しどろもどろの答弁で失笑を買っている金田勝年法相(67)。今村雅弘復興相(70)が「まだ東北でよかった」発言でお先に失礼してしまったが、「次は稲田朋美防衛相か金田法相か、なんてささやかれている。金田法相が答弁する姿は、酩酊したオヤジにしか見えません」(永田町関係者)。

 終電にはそうしたオジサンがいっぱいいるが、地元の秋田の人たちは金田法相のことをどう思っているのか?

■「失念はするが失言はしていない」

「全力で応援する気持ちに変わりはありません。地元のパーティーでお会いしても、豪快な方ですし、体力が有り余っている感じです。なにしろ秋田にとって待望の大臣。みんなが『ガンバレ』と応援しています」(金田勝年後援会青年部の伊藤行輝さん)

 秋田出身の大臣就任は野呂田芳成元防衛庁長官以来、17年ぶり。

「よく失念はされていますけど、失言はしていない。何も悪いことをしていないし、言っていないのにかわいそう」(能代市の主婦)と、さすがに義理人情に厚い秋田の人たちだけに、温かい目で見守っているようだ。

 一方、選挙区が違えば同じ秋田県民でも見方は違ってくる。

「正直、ニュースを見ていて恥ずかしい。秋田の人間がみんな、あんなふうだと思われると、東北がまたバカにされる気がする」(仙北市在住の五十嵐武範さん)

■竹中平蔵氏とは同級生

 とはいえ、金田法相は決してバカなわけではない。秋田高校から1浪して一橋大経済学部に進学、大蔵省(現財務省)に入省したエリート中のエリートだ。

「東大紛争で入試が中止になったため、『本来なら東大に入っていた』が口ぐせ。大蔵省の主計官時代に龍子夫人と見合い結婚しましたが、龍子さんはレンズメーカー、HOYA(連結売上高5057億円)のお嬢サマです。今は弟の鈴木洋さんが社長を務めている。血は争えないもので、ひとり息子は東大を卒業しています」(後援会幹部)

 友人たちも錚々たる顔ぶれ。特に親しいのは一橋大で同級生の竹中平蔵元郵政民営化担当相。大蔵省で同期だった新井将敬氏(故人)とも親友の間柄だった。

「英語もペラペラだし、仮に法相でなく、財務相か金融担当相だったら本来の力を発揮していたと思う。ただ、アメとムチのムチしか知らない厳しい人で、人望はほとんどゼロです」(前出の後援会幹部)

 保守王国の秋田で選挙に弱いのも、まあ、うなずける。