宇宙でいったい何を? 政府は相変わらず黙して語らずです。

米空軍が保有する謎の飛行物体「X-37B」がまた718日間、地球を回ってケネディ宇宙センターに帰還しました。

ミッションも予算も一切不明ですが、今回の着陸は白昼堂々と行なわれ、付近の住民にも聞こえるほどのソニックブーム(衝撃波による大音響)をまき散らしながらの地球帰還となりました。

米空軍が公開した映像をどうぞ。


こちらは付近住民のツイート。



(和訳)なんか今、音速の壁破る何かが家の上を通った。ソニックブームすげーわ!


X-37Bは再利用可能な極秘の軌道試験機(OTV Orbital Test Vehicle)です。ボーイングが開発したもので、中は無人、軌道上で長期実験がこなせます。今回で宇宙飛行は4回目(ミッションはすべて不明)。帰還場所は通常フロリダではなくカリフォルニアです。今回なぜ民家上空を通ってフロリダに帰還しましたのか? 理由は知る術もありません。

前回の2014年10月帰還時の674日の最長宇宙滞留記録をまた更新し、2010年4月の初飛行からの滞在日数は通算2,085日になりました。前回は中国の衛星監視という説が随分ささやかれたのが記憶に新しいですよね。

今回地球を飛び立ったのは2015年5月20日。デヴィッド・ボウイもレナード・コーエンもプリンスも、みんなまだ生きていて、その1カ月後に大統領に出馬表明したドナルド・トランプがまだ誰にも相手にされなかったあの頃…。


X-37B 着陸 1


X-37B開発プログラム責任者の空軍中佐Ron Fehlen氏は「OTV-4無事着陸で、X-37Bプログラムと我が国はまたしても偉大な業績を残した」とさっそく声明を発表しました。それは言われなくても、公開映像を見ればわかるんですけどね。

またFehlen氏は「今回のミッションではまたまた最長滞留記録を更新し、フロリダ州への初着陸も果たした。機体の性能には信じられないほど満足しており、科学と宇宙研究のコミュニティを後押しするデータを回収できたことに喜びを感じている。チーム諸君の努力を誇りに思う」とコメントしています。


米空軍が公開した2本目の動画


一方の空軍迅速対応能力開発局(Rapid Capabilities Office)局長のRandy Walden氏はこんなコメントを声明に寄せています。

「X-37B OTV開発チームと第45宇宙航空団の働きにより、我が国の宇宙研究推進継続に必要な柔軟性と固い決意が示されたかたちだ。この着陸、再整備、再打ち上げの能力により、宇宙開発の新技術を迅速に統合し、順応するOTVの能力が高まるだろう」


米空軍が公開した3本目の動画


空軍が当初公開した着陸の資料は以上の映像3本と写真2枚で全部です。E.T.は写ってない模様。まあしかし無人でよかったね…。2015年の地球のつもりで2017年の地球に戻ったら卒倒しちゃうよ。

そして以下は、空軍が追加で公開した3枚。まずはケネディ宇宙センターに搬送されるX-37B。


X-37B 着陸 2


次に、後ろから撮ったところ。


X-37B 着陸 3


そして最後が格納庫。「HOME OF THE X-37B」って、おいおいおいおい、トップシークレットだよ〜。


X-37B 着陸 4


おい〜。

・これからは低ソニックブームの飛行機がトレンディになります
・674日宇宙で何を? X-37Bが極秘ミッションを終え戻る

image: US Air Force
source: US Air Force

Matt Novak - Gizmodo US[原文]
(satomi)