電化製品や楽器、家具など、それぞれの分野にはそれぞれ消費者の心を捉えて離さない魅力的なブランドが存在する。中国では反日感情が存在するものの、日系車は高品質という強みを背景に中国で支持を得ており、高い市場シェアを獲得することに成功している。(イメージ写真提供:123RF)

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 電化製品や楽器、家具など、それぞれの分野にはそれぞれ消費者の心を捉えて離さない魅力的なブランドが存在する。中国では反日感情が存在するものの、日系車は高品質という強みを背景に中国で支持を得ており、高い市場シェアを獲得することに成功している。

 世界最大の自動車市場である中国において、日系車というブランドにはどのような魅力があり、なぜ中国人消費者の支持を得ることができているのだろうか。中国メディアの今日頭条は4日付で、日系車は中国市場を「牛耳っている」と伝え、その魅力について考察する記事を掲載した。

 まず記事は「日本人は他者の長所を学ぶことに長けている」と主張したうえで、米国の自動車メーカーから多くの長所を学んだ日本車は現在、米国市場で大きなシェアを獲得していると指摘。「学んだ相手の製品より優れたものを作り出し、学んだ相手に対して、より優れた製品を売りつけることができるのは世界を見渡しても日本人しかいない」と論じた。

 続けて、中国自動車市場における日系の各メーカーに共通する魅力的な特長として、ボディのデザインがきめ細やかで優雅であるうえに「東洋人の審美感」に訴える力があること、操縦性が良いこと、また極めて優れたコストパフォーマンスを有していること、さらに近年は新車投入のペースが速いことなどを指摘。

 また日系車が中国市場を「牛耳っている」と表現した理由について、トヨタは1980-90年代にクラウンやカローラ、カムリなどで中国輸入車市場を独占した後に、北部で「一汽トヨタ」として車両を販売、また2017年下半期から南部でも「広汽トヨタ」としてカムリを販売する計画を進めていると伝え、丹念に仕上げた200以上のディーラー網が中国各地に存在すると説明し、これによりトヨタは中国市場を牛耳ることができるようになったと論じた。

 さらに日産の場合はブルーバードやセドリックなどの車種が良く売れたが、2003年に10億ドルを投じて東風汽車と「中国自動車業界で最大規模の合併プロジェクト」と呼ばれる合併を成立させたと紹介。また中国におけるホンダには供給が需要に追い付かないほどアコードが売れたという「最も小ない投資で最大の収益を得たという神話」が存在しているとした。

 中国は世界最大の自動車市場であると同時に、世界各国のメーカーが参入し、激しい競争を繰り広げる激戦区でもある。韓国車の販売が急激に減少しているように、戦略のミスや政治的要因によって販売台数が大きくブレてしまう難しい市場だと言えるが、反日感情というマイナス要素があるなかでも日系車が大きなシェアを獲得しているのは、それだけ日系車には圧倒的な魅力があると言い換えることができるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)