9日、韓国・朝鮮日報によると、「海上の庭園」とも呼ばれ人気が高まっている韓国西岸の離島の観光地で、「無料」をうたいながら実質は有料のシャトルバスが走り、観光客や島民らを困らせている。写真は韓国。

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2017年5月9日、韓国・朝鮮日報によると、「海上の庭園」とも呼ばれ人気が高まっている韓国西岸の離島の観光地で、「無料」をうたいながら実質は有料のシャトルバスが走り、観光客や島民らを困らせている。

韓国中西部、群山(クンサン)市の南西海上に浮かぶ古群山群島は、無人島を含む60余りの小さな島々が連なる景勝地。半島から延びる長大なセマングム防潮堤を経て新侍(シンシ)島へは陸路でアクセスでき、さらに巫女(ムニョ)島までを結ぶ4.39キロの古群山連結道路が開通した昨夏以降は、週末には1万人ほどが訪れる人気観光地となった。現在は巫女島から仙遊島までを結ぶ2.5キロ区間も未舗装ながら仮開通していることから、観光客の半数以上は仙遊島まで足を延ばすという。

シャトルバスが運行するのはこの2.5キロの区間だ。同区間は島民以外の一般車の通行が禁止されており、徒歩やレンタサイクルで渡ることもできるが、観光客の多くは15〜20人乗りのシャトルバスを利用する。公式に運行されているバスは5台あるそうだが、バス待ちの行列ができる多客時、問題の「無料バス」が登場する。韓国の大型連休中盤となった今月3日にも「無料バス」が現れ10人余りの客を乗せて仙遊島へ向かったが、着いた先は仮設の飲食店。そして客を案内した運転手は「ここまでお連れしたので、うちの店で食事をすべきでしょう」と、客に押し売りを始めたという。それでも店での食事を拒否した客には、運転手が1人5000ウォン(約500円)のバス代を要求した。

仙遊島の交番にはこうした被害の届け出が毎日1、2件あるが、違法運送行為の摘発は今年に入ってわずか3件。警察としては「録音ファイルや動画のような証拠がなければ取り締まりが難しい」との事情があるそうだ。ちなみに仙遊島の飲食店30のうち9店が違法営業、告発されても罰金を払い、シャトルバスで客を呼びながら営業を続けているという。

この記事には、実際に現地に行ったというネットユーザーから「いい旅先なのに、現地の商売人のせいで二度と行きたくなくなった」「車のない静かな島と聞いていたのに行ったら車だらけ。ぼったくりもひどいし食事もまずかった」「行くところ行くところ、自分の町に客を寄らせようと店の人が行く手をふさいだりして、あちこちでけんかが起こっていたよ」「行くまでの渋滞がひど過ぎて戻ってきた」など、散々な旅の思い出が多数寄せられている。

また、「どこに行っても泥棒だらけだな」「島には警察も保健所もないのか?公務員も目をつぶっているんだろう」「美しい島というのも昔の話だね。島の自然は皆破壊され、どこもごみだらけ。未来の子孫たちに恥ずかしく申し訳ない限りだ」「皆がなぜ海外旅行に行きたがるか、これで分かるだろう」など、島や韓国国内の観光地の現状を嘆く声もあった。(翻訳・編集/吉金)